【宝塚記念】逃げ馬不在!取材で導き出したハナ候補は?
上半期のグランプリ・宝塚記念(G1、芝2200メートル、23日=京都)の枠順が20日、確定した。 【写真】大阪杯を制したベラジオオペラの顔をなでてねぎらう横山和騎手(3月31日) フルゲート割れすることの多い宝塚記念だが、今年も13頭立てという少頭数になった。ペースが落ち着きそうなうえに、近5走で逃げた経験のある馬がいないメンバー構成。ハナを切るのはいったいどの馬か? 取材の結果、展開の鍵を握るのは、前走・大阪杯を2番手から勝ち切った3枠(3)番ベラジオオペラ(牡4、上村)だとみる。 枠順確定後、管理する上村師に話を聞くと「外よりは内枠の方が良かったし、いい枠だと思う。前走は(ハナに)行くつもりで出していく作戦だったし、馬場状態次第にはなるけど、逃げることも考えている」と積極的な競馬もプランにあることを示唆した。 ベラジオオペラはこれまでのキャリア8戦で逃げたことはないが(序盤3ハロン手前までハナはあり)、操縦性の高いタイプで、先行あり差しありと脚質は自在。長くいい脚を使えて、ゲートの出に直結するトモ(後肢)も「パンとして成長している」と以前よりパワーアップしている。好スタートを決めてハナを切り、粘り込むシーンも十分に考えられる。 他には、前走の天皇賞・春で好位追走から4角先頭という先行力で3着に好走した(5)ディープボンドや、道悪が得意な(8)カラテ、(7)プラダリアといった馬も逃げ候補。また、前走・大阪杯で、道中まくって好位まで上昇し、2着に踏ん張った(10)ローシャムパークも田中博師が「この枠なら、ハナも含めて自由に幅広く選択肢を持つことができます」と話している。 とはいえ、ゲートとテンの速さ、また枠順からしても、今年の春のグランプリでハナを切るのはベラジオオペラだと予想する。【G1特捜班】