「最後のW杯挑戦だ」中国代表の32歳主砲が日本戦へ決意、“日本の天敵”指揮官のゲーム構想は[4-4-2]と[4-3-1-2]を併用
9月5日に日本代表が対戦する中国代表の最新情報を、中国『新浪』などが伝えている。 2026年ワールドカップ(W杯)アジア最終予選C組第1節で、中国代表は埼玉スタジアム2002で開催される日本代表とのアウェイゲーム。 続く第2節はサウジアラビア代表とのホームゲームであり、中国代表にとって9月はいきなりのヤマ場である。 9月2日の来日を控え、現在は日本とほど近い大連で事前合宿中。『新浪』は「日本に勝てる確率は低い。勝ち点1なら前代未聞の成功。現実的な目標は『許容範囲での黒星』」とする。 事前合宿は強度の高いチームトレーニングに移行したなか、現代表のジョーカー的存在かつ背番号「10」を背負うMFシェ・ポンフェイ(31/上海申花)が負傷で個別調整。 主砲のFWウー・レイ(32/上海海港)は取材対応で「日本戦はせめて勝ち点1を」と意欲。中国人で唯一、欧州5大リーグを近年経験したエースは、キャリア最後のW杯挑戦と位置付ける。 「世界レベルで強い日本との対戦であり、僕らとの間には間違いなく大きな差がある。この事実を無視できない」 「だからと言って諦めるわけにはいかない。最終予選の18カ国に入り、世界の強豪と戦うチャンスが得られ、ここで勝ち抜けば、さらなる大舞台(W杯)が待っている。僕はもう32歳。今回を逃せば次はない。絶対に負けたくない」 一方、前回の最終予選でオマーン代表を率い、第1節で日本を撃破したブランコ・イバンコビッチ監督。イラン代表指揮官時代にも最終予選で日本を下した経験がある、我々の天敵だ。 中国メディアいわく、指揮官は日本戦で[4-4-2]と[4-3-1-2]を併用へ。 前者は守備に重きを置いたソリッドなシステム、後者は少なからず攻撃を意識したシステムとの位置付け。試合中の切り替えを前提に、事前合宿で多くの時間が割かれている模様だ。 オマーン代表時代の日本撃破も[4-3-1-2]だったイバンコビッチ監督は「合理的に戦うべきだ」とシステム併用を認めたそうだ。 その一方、25日には大きなニュースも。長く代表キャプテンを担ってきた通算90キャップのMFウー・シー(35/上海申花)が「個人的な希望」により、代表引退を表明したとのこと。 ウー・シーは「現チームにはベテランが多すぎる。走力が他国に劣っている」と、自らがW杯に出場する夢を捨ててまで代表引退を決断したそう。イバンコビッチ体制では、3月・6月・9月と声がかかっていなかった。
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