全国障害者スポーツ大会、3400人の熱戦開幕…選手宣誓「自分と向き合い挑戦できる喜びと感動を力に」
全国障害者スポーツ大会(全障スポ)は26日、秋篠宮ご夫妻のご出席のもと、佐賀市のSAGAスタジアムで開会式が開催され、障害者スポーツの祭典が幕を開けた。28日までの3日間に佐賀県内11市町で14競技が行われ、約3400人が熱戦を繰り広げる。(田中大稀) 【写真】会場を盛り上げた歓迎パフォーマンス
開会式では各都道府県の選手団約3000人がパレード形式で入場し、観客が大きな手拍子で歓迎した。山口知事は「この大会をきっかけに、それぞれの違いを認め合って相手の気持ちを大切にできる世界が広がってほしい」と開会を宣言した。
秋篠宮さまは「日頃の練習の成果を存分に発揮され、すばらしいパフォーマンスを披露していただければと思います」などと述べられた。
炬火を手に入場したのは、陸上競技に出場する下村朋孝選手、水泳競技者で大会に出る仲間を応援する谷口昊さん、バレーボール(身体女子)のマネジャーを務める古川悦子さんの3人で、それぞれが全障スポの「する」「観る」「支える」を象徴。3人から炬火を託された陸上競技の大川内健太選手が炬火台に点火した。
選手宣誓では、水泳の森山大樹選手(22)と陸上競技の長恵美子選手(58)が「自分と向き合い挑戦できる喜びと感動をスポーツの力に変えて、応援してくれる全ての人に精いっぱい届けることを誓います」と力強く宣誓した。
会場では、障害者福祉施設の利用者らによる楽器演奏やダンスなどが披露され、元気なパフォーマンスで会場を沸かせた。東京パラリンピック車いすテニス女子ダブルスで銅メダルを獲得した大谷桃子さんもゲストとしてトークショーに参加し、式典後には「(全障スポには)本当にたくさんの競技がある。見たことのないスポーツも見に行ってほしい」と観戦を呼びかけていた。