お惣菜は「デパ地下」だと高くて買えず「コンビニ」一択です。デパ地下を毎日利用するなら「お金持ち」でないと難しいのでしょうか?
「おいしいお惣菜が食べたいけれど、デパ地下のお惣菜は高価で手が届かない」、そんな思いを抱えている方もいるのではないでしょうか。手軽に買えるコンビニのお惣菜が選択肢になる一方で、デパ地下を毎日利用できるのは「お金持ちの人」だけなのではないかと気になる方もいるかもしれません。 今回は、お惣菜の購入場所やお惣菜を購入する際に重視するポイントなどについてご紹介します。 ▼4人家族で食費「月8万円」は高い? 1人当たりの“平均”もあわせて解説
お惣菜の購入場所
マイボイスコム株式会社が2024年に実施した「お惣菜に関するアンケート調査(第8回)」によると、市販のお惣菜を購入することが多い場所については表1の通りです。 表1
出典:マイボイスコム株式会社「お惣菜に関するアンケート調査(第8回)」を基に筆者作成 お惣菜の購入場所として、スーパーが93.7%と最も多く、ほとんどの人がスーパーを主な購入先としていることが分かります。 ■お惣菜の購入頻度 同調査によれば、お惣菜の購入頻度は表2の通りでした。 表2
出典:マイボイスコム株式会社「お惣菜に関するアンケート調査(第8回)」を基に筆者作成 9割弱の人が市販のお惣菜を購入していることから、多くの家庭で市販のお惣菜が何らかの形で活用されていることが分かります。忙しい現代人にとって、市販のお惣菜は日々の食卓を補う重要な存在であると考えられます。 購入頻度は「週に1回程度」(27.1%)が最も多く、次いで「月に1~2回」(22.4%)と「週に2~3回」(20.2%)でした。多くの人が必要に応じてお惣菜を利用し、自宅での手作りや外食と組み合わせていると推測できます。
お惣菜を購入する際に重視するポイントは「価格」
株式会社くふうカンパニーが実施した「お惣菜・スイーツに関するアンケート」によると、スーパーマーケットでお惣菜を購入する際に重視するポイントの第1位は「価格」で、全体の多くの人が値段の手頃さを購入時の決め手として挙げました。次いで第2位には「おいしさ」がランクインしており、味のクオリティーも購入動機として重要視されていることが分かります。 また、購入する際の予算金額については、「301円~500円」の価格帯が37.1%で最も多く、平均金額は570円という結果となっています。 一般的にデパ地下のお惣菜は、主菜となるおかず1品あたりの値段が1人分で1000円程度、あえ物やサラダなどの副菜も追加した場合1500円程度かかる可能性があります。上記のスーパーマーケットでの平均予算金額と比較すると、3倍近い金額になります。 総務省統計局の「家計調査報告[家計収支編]2023年(令和5年)平均結果の概要」によると、1ヶ月の食費の平均は、単身世帯で4万6391円、2人以上世帯で8万6554円です。1ヶ月を30日として1日あたりに換算すると、単身世帯は約1546円、2人以上世帯では約2885円です。デパ地下で1人1食1500円のお惣菜を購入する場合、1日あたりの食費の平均を上回る可能性が高く、毎日デパ地下を利用する場合は、平均以上の収入を得ているか、他の支出項目を節約する必要があると考えられるでしょう。