KISS OF LIFE、女性さえも虜にするセクシーの源泉とは? Girl's Dayら第2世代からの継承と革新
2023年7月5日にデビューしたKISS OF LIFEの快進撃が続いている。初のワールドツアー『2024 KISS OF LIFE 1st WORLD TOUR [KISS ROAD] in SEOUL』が10月26日のソウル公演を皮切りに北米18都市で開催することがアナウンスされていたが、北米公演のチケットが全席完売したことを受け、追加公演を発表するということも報道されたばかりだ。 【画像】BLACKPINK、腹チラスタイリングで軟体ポーズも……7周年記念で思い出写真を大量投稿 KISS OF LIFEは、JULIE、NATTY、BELLE、HANEULの4人組で、JYP Entertainmentの共同創立者でCUBE Entertainmentの設立者だったホン・スンソンが2020年に設立した芸能事務所、S2 Entertainment所属の多国籍ガールズグループだ。グループ名は「人工呼吸」という意味を持ち、自分たちの音楽と魅力でK-POPシーンに新しい息を吹き込むという大きな抱負が込められている。KISS OF LIFEへの最も大きな評価のひとつは、デビューアルバムからメンバー全員のソロ曲を収録できるというボーカルスキルの高さだろう。特に第4世代、第5世代のなかではJYP EntertainmentのNMIXX、YG ENTERTAINMENTのBABYMONSTERと並んで名前が挙げられることが多い。また、デビュー当時の平均年齢は20歳と、近年にしてはデビュー年齢が高い方でもあり、ヘルシーなセクシーさのあるパフォーマンスが特色とも言える。 “セクシー”なパフォーマンスをするグループが特に第4世代以降は少なくなっていることやパフォーマンスの強度から、Girl's DayやSISTARなどセクシーでパワフルなパフォーマンスがシグネチャーとなった“第2世代”のグループと比較されることもあるようだ。特にパワフルなボーカルパフォーマンスでデビューからセクシーコンセプトを貫いたSISTARなども同様だが、セクシーなコンセプトを爽やかに消化するには、ボーカル能力とパワフルなパフォーマンスが不可欠と言える。 また、KISS OF LIFEのロールモデルは第3世代のBLACKPINKだそうだが、共通点としてHIPHOPとR&Bという歌唱力が必須なジャンルをベースとした楽曲が多いという点は、第2、第3世代のアイドルファンや評論家からのKISS OF LIFEへの評価が高い(『第21回韓国大衆音楽賞』で「今年の新人」部門を受賞)ことと無関係ではないだろう。また、1stシングルのタイトル曲「Midas Touch」はブリトニー・スピアーズやTHE PUSSYCAT DOLLSが流行った2000年代のような、K-POP界での流行とはまたひと味違うテイストのY2K的な雰囲気が評価を受けていたが、海外のネットユーザーからはアメリカのFifth HarmonyやイギリスのLittle Mixと並べて評価されたりもしている。 KISS OF LIFEはセクシー路線寄りでありながら女性からの支持もある。これにはグループのクリエイティブディレクターを担当しているイ・ヘインの存在が関係しているかもしれない。イ・ヘインは、2016年にMnetのガールズサバイバルオーディション『PRODUCE 101』に出演し、最終17位だったもののデビュー圏に近かった練習生で結成されたプロジェクトガールズグループ・I.B.Iのメンバーとして活動した。2017年には同じくMnetのサバイバルオーディション『アイドル学校』に出演し、最終11位で脱落したものの、後に起こったMnetのデビューサバイバル番組の投票操作事件の裁判を通じ、実際の最終順位は1位だったという事実が明らかになった(※1)。 その後はソロで歌手や俳優として活動していたが、現在はS2 Entertainmentでクリエイティブディレクターとして制作側に転身している。KISS OF LIFEのメンバー選抜にも直接かかわっており、メンバーの個性が際立つ4人組にしようと考えたのもイ・ヘインのアイデアだという。