黒部川上流のダムなどで働く人たちのための“越冬物資”荷上げ作業 のべ1万3千人分の飲料水や日用品など
富山テレビ放送
黒部峡谷も冬支度です。 冬の間雪で閉ざされるのを前に黒部川上流のダムや発電所で働く人たちのための越冬物資の荷上げ作業が進められました。 冬の間はトロッコ電車の運転が休止するため、黒部峡谷の宿泊施設で寝泊りをしてダムや発電所の点検・整備にあたる関西電力の作業員のための食料などの物資が毎年、この時期に荷上げされています。 越冬物資の荷上げ作業は11月14日から始まっていて最終日となる10日も黒部峡谷鉄道の宇奈月駅で積み込みが行われていました。 越冬のため運搬される物資はのべ1万3千人分の飲料水や野菜、日用品など約17トンで、このうち10日は1.65トンが、貨車2両に積み込まれていました。 今年は能登半島地震による落石で鐘釣橋が損傷した影響で、猫又の宿舎までしか物資を運べないため、それより先は長野県側からの大町ルートの運搬量を増やすなどして対応しているということです。 *関西電力北陸支社 佐藤一二三さん 「黒部峡谷は冬の間も多くの人がダムや発電所で電力供給のために働く。合宿や寮に届けて冬に備えたい」 トロッコ電車の営業運転はすでに終了していますが作業員などをのせる工事用車両も12月20日に運転を終了し、冬場は「逓送さん」と呼ばれる人が生鮮食品などを入れたリュックを背負い専用のルートを徒歩で運ぶことになっています。 黒部峡谷は来年4月ごろまで約5か月間、深い雪に閉ざされます。
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