「酔っ払った高齢男性にからまれ…」「アダルト向け漫画のタイトルを復唱させられ…」日常に潜むコンビニなどでのカスハラ被害
わざとアダルト向け漫画の在庫確認復唱させる男性客
高校・大学時代に、コンビニや書店、100均などのレジアルバイトを掛け持ちしてきたCさん(関西在住、20代、会社員)。昔から男性来店客からのセクハラに悩まされてきました。 書店ではアダルト向け漫画の在庫を確認する名目で「ちゃんと聞いてる? 間違ってないかタイトル復唱してよ」とニヤニヤされ、コンビニではしつこく「この避妊具は何ミリ? こっちは?」と質問され…。100均ではわざと店のいちばん奥にある商品まで案内させ、体を寄せてくる来店客までいました。 でも、最近の変化についてCさんはこう語ります。「昔は昼間のレジって女性が多かったと思うんですけど、最近は社員さん含めて男性が増えてますよね。私が今働いている小売店でも、男性スタッフを積極的に採用しています。女性向け商品フロアでも男性スタッフをひとりは配属しているのですが、それだけで不審者は明らかに減ったと感じています」
航空会社大手二社も共同でカスハラ対策
6月には国内航空大手、ANAグループとJALグループが共同で「カスタマーハラスメントに対する方針」を策定し、どのような行為がカスタマーハラスメントに該当するかを明文化したことが話題となりました。スタッフが安心して働ける環境があってこそ、空の安全も守られるのです。 【参考】 ▽全日本空輸株式会社・日本航空株式会社/ANAグループとJALグループ 共同で「カスタマーハラスメントに対する方針」を策定 ◆沼田 絵美(ぬまた・えみ)人材業界や大学キャリアセンター相談業務などに20年以上携わる国家資格キャリアコンサルタント。
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