神戸芸術工科大の学生、パイワン族の伝統織布学ぶ 着物デザインへの活用に意欲/台湾
(高雄中央社)神戸芸術工科大学の学生が3日、南部・屏東県を訪問し、台湾原住民(先住民)族パイワン族の伝統織布「tjemenun」の保存者に認定されている許春美(Ljumiang.Pacekelj)さんのワークショップに参加した。学生はパイワン族の伝統織布に理解を深め、着物のデザインへの応用に意欲を示した。 高雄市政府原住民事務委員会が5日、報道資料で明らかにした。 学生を案内した樹徳科技大学ビジュアル・コミュニケーション・デザイン学科の邱恵琳助理教授(助教)によれば、学生はパイワン族の伝統衣装の製造過程を理解した他、織紋や模様にはパイワン族の生活の知恵や文化が反映されていることを学んだという。 学生の一人は、ワークショップによって文化の薫陶を受けただけでなく、伝統と現代を融合させた技術を目の当たりにしたとし、今後、パイワン族の服飾の模様を着物のデザインに転化させ、これまでとは異なるアイデアを生み出したいと話した。 (張已亷/編集:名切千絵)