初の2区に挑んだ駒大・篠原倖太朗 順位を落とすも「自分の走りはできた」/箱根駅伝
◇第101回箱根駅伝・往路(東京・大手町~神奈川・箱根町/5区間107.5km) 第101回箱根駅伝の往路が行われ、青学大が5時間20分01秒で往路優勝を飾った。 復路出走メンバーをチェック! 前々回優勝、前回2位の駒大は往路4位。初めて花の2区を走った主将の篠原倖太朗(4年)は1時間6分14秒の区間4位だった。 目標タイムは1時間6分30秒だったという篠原。先頭の中大と1分32秒差の2位でスタートした。 0.6kmで4秒後ろからスタートした早大の山口智規(3年)、7.6kmで東京国際大のリチャード・エティーリ(2年)に抜かされて順位を4位に落とすが、冷静に自分のペースを刻んでいく。 すると、11.7kmでエティーリと並走しながら山口を抜き返すと、15.9kmではエティーリに突き放されながらも単独3位で粘った。 しかし、「上りの適性には勝てないかなと改めて思いましたね」と終盤に青学大・黒田朝日(3年)と創価大・吉田響(4年)に交わされて5位に転落。それでも運営管理者の藤田敦史監督からの声を聞いて、懸命に最後の力を振り絞る。 「藤田さんは冷静なんですけど、最後の上りで、藤田さんらしからぬ結構熱い声かけをいただきました。自分も本当にきつくて、ラストはきついなりに上がってなかったかもしれないですけど、気持ちは上がりました」と話す。 「『4年間ありがとう!』とずっと言ってくれていたので、最後、『4年間のすべてをぶつけるぞ』と言われたのは、ちょっとウルッときちゃいましたね」と笑顔を見せた。 順位を落として悔いが残る最後の箱根になったかもしれないが、「自分の走りはできたかなと思います」と胸を張る。 篠原は駒大の先輩である田澤廉、鈴木芽吹(ともにトヨタ自動車)とともに世界を目指している。 「箱根駅伝は通過点にしないといけないと思います。田澤さん、芽吹さんは今、世界に目を向けて競技しているので、自分も今後は世界に目を向けたい。箱根駅伝は走ることはないので、見る側ですけど携われたらと思います」と次なるステージを見据えていた。
馬場 遼/月刊陸上競技