選手が普段以上のパワーを発揮する「後ろには自分より強い地元の先輩」/あなたの知らない競輪格言・5選
「先行1車は買いだ」「初日特選は荒れる」「三分戦はスジで買え」。予測で役立つ競輪格言はあるものの、競馬や相場と比べると、その数はあまりに少ない。競輪ファンにも、もっと多くの“知恵の言葉”が必要ではないでしょうか。netkeirinで過去に公開された記事やコラムから、車券戦術でひらめきが降ってきそうな言葉をいくつか選んでみました。(netkeirin編集部)
●後ろには自分より強い地元の先輩
「地元は3割増し」は有名な競輪格言の一つ。選手が普段お世話になっている地元の競輪場では、いつも以上に頑張って開催を盛り上げる流れや風潮が生まれるというものです。さらに「後ろには自分より強い地元の先輩」がいる場合には、前の選手はとにかく頑張って先行する可能性があります。 競輪をビギナーに分かりやすく伝える活動をしている「ケイリン女子部」の二宮歩美氏は、選手が普段以上のパワーを発揮する要素として「ラインがどこよりも長い」「地元である」「後ろには自分より強い地元の先輩」「3番手にはSS級のトップ選手」などを挙げています。
●期変わりはA級上がり、S級落ちを狙え
元競輪選手で競輪解説者の吉井秀仁氏は1月のコラムで「車券は“期変わり”を意識して」と強調しています。 競輪は前期(1月から6月まで)、後期(7月から12月まで)に分かれており、期変わりは荒れる傾向があります。A級からS級に上がって来て、まだ人気が薄い選手が穴を開けてくれることも。「期変わり」は注目ポイントです。
●予想に迷ったら…「1番車が有利」「9車立ては“ヨーロッパ”が絡むと高配当」
予想で迷ったときに役立ちそうな、二宮歩美氏の言葉です。基本的には内枠が有利と言われます。1番車が1番有利に好きな位置を取ることができ、レースを優位に進められる傾向があるからです。 また、9人で走る時に競走得点の低い選手が入ることが多い4・6・8番車(語呂から通称「ヨーロッパ」)。この「ヨーロッパ」が絡むと高配当になると言われています。
●ミッド初日チャレンジ予選・第4Rは本命が鉄板
チャレンジ戦は「初日特選」がないために、初日の全4Rはすべてが予選です。2021年8~10月、ミッドナイト競輪のチャレンジ予選全レース(対象39開催/156R)を調査したところ、第4Rが「本命(ほぼ1番車)がほぼ1着、負ける場合もマーク選手に差されての2着で、それ以外の車券はナシ」と驚くべき結果に。3連単1番人気はまずまずの信頼度と言えそうです。
●ミッド初日A級戦は特選直前の予選を狙え
本誌「ミッドナイト研究所シリーズ」での言葉。ミッドナイト開催の初日第8R全115レースのデータを集計・分析したところ、当レースは2車複の1番人気、2車単・3連単の1・2番人気が高回収率の鉄板レースであることが判明。特選直前(第8Rが多い)では、無理に穴を狙うようなことはしない方が賢明かもしれません。“2車複の一番人気、2車単と3連単も1番人気と2番人気の買い目”を信じる価値はありそうです。