藤井聡太八冠「一手一手 手探りになるような将棋が多かった」「名人」タイトルを初防衛 1勝2敗でカド番の叡王戦は5月31日に開催
CBCテレビ
愛知県瀬戸市出身で将棋の藤井聡太八冠が、挑戦者の豊島将之九段に勝ち「名人」初防衛を果たしました。 【写真を見る】藤井聡太八冠「一手一手 手探りになるような将棋が多かった」「名人」タイトルを初防衛 1勝2敗でカド番の叡王戦は5月31日に開催 次は「八冠」維持への正念場「叡王戦」です。 (藤井聡太八冠) 「内容としての反省点は、いろいろあったと思うが、なんとか防衛という結果が出せたことは良かった」 3勝1敗の藤井八冠がタイトルに王手をかけて臨んだ「名人戦7番勝負」の第5局は北海道・紋別市で行われ、27日午後8時前に藤井八冠が99手で勝利。 将棋界最高峰のタイトル「名人」初防衛で連覇を達成しました。 (藤井聡太八冠) 「一手一手、手探りになるような将棋が多かった。その中で形勢判断であったり、構想の立て方といったところに課題が残った」 敗れた愛知県一宮市出身の豊島将之九段は… (豊島将之九段) 「(今シリーズは)全体的に良くない手が多かった。名人戦の経験を生かして、今後も頑張っていきたい」 ■“アザラシパワー”で山場の「叡王戦」へ 紋別市に集まった、藤井八冠ファンは… (藤井八冠ファン) 「名人防衛おめでとうございます」 「決着の瞬間にいられたのは、すごくうれしい」 「熱戦で感動しました」 (藤井聡太八冠) 「空港に着いた時から地元の方に歓迎していただいて。対局前日にアザラシと触れ合ったり、リラックスして臨むことができて、素晴らしい環境の中で対局することができた」 アザラシからパワーをもらった藤井八冠ですが、一息つく間もなく3日後には大きな山場「叡王戦」に臨みます。 (藤井聡太八冠) 「この2か月くらいは少なからずミスが出ている印象を持っている。叡王戦はカド番という状況で迎えることになりますけど。臨む上での気持ちであったり、やるべきことは今までと変わらないかなと思う」 同学年の挑戦者、伊藤匠七段に1勝2敗とカド番に追い込まれ、八冠陥落の危機を迎えていますが、最近の不調については… (藤井聡太八冠) 「要因は、はっきりとは分からないですけど。少し読みの精度が下がってしまっているところがあって、それがミスにつながってしまったのが、いくつかあったと思う。名人戦をはじめ、これまで経験の少ない将棋になることが最近は多かったので、そういった局面における判断力が、まだ十分ではないのかなと感じている」 叡王戦第4局は、5月31日に千葉県・柏市で開催。 「名人」連覇を弾みに「八冠」維持へ巻き返すか、注目されます。
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