ノルウェーのホーコン皇太子、性的暴行で逮捕された義理息子についてコメント
今年8月にノルウェーのメッテ・マリット皇太子妃の息子、マリウス・ボルグ・ホイビーが交際相手の女性と口論になり、相手にケガをさせたとして逮捕された。マリウスは皇太子妃が2001年に皇太子と結婚する前、当時の恋人との間にもうけた子どもである。マリウスは翌月、その女性への接近禁止命令に違反したとして再逮捕されていた。
そのマリウスが今週初め、性的暴行容疑で逮捕された。現地時間11月18日(月)に警察が声明を発表、「性的暴行について言えるのは、これが性交を伴わない性行為に関するものだということだ。被害者は行為に抵抗できなかったと言われている」と説明した。またマリウスの家を捜索、証拠を押収したことを明らかにしていた。
マリウスは王位継承権を持たないが、ホーコン皇太子は義理の息子として受け入れ彼の父親役を務めてきたと言われている。その義理の息子の逮捕騒ぎにコメントを発表した。皇太子はジャマイカを公式訪問中だったが、逮捕の翌日、報道陣にこの件について聞かれると「マリウスは深刻な告発に直面している。私たちは今、被害を受けたすべての人々のことを考えている」と話した。「警察と司法にはそれぞれの仕事をさせなくてはならない。私は彼らがいい形で仕事をしてくれると確信している。もちろんこのことが周囲にいる私たち全員に、大きな影響を及ぼすことも事実だ」。
さらに皇太子は心痛を受けているであろう皇太子妃を思いやる言葉も。「今日はメッテと一緒にいたかったと付け加えることをおそらく許してもらえるだろう。彼女と一緒にいられないのを寂しく思う」とコメントした。皇太子は翌日にも「私たちは家族として、また両親としてマリウスが助けを得るべきだと非常に懸念してきた」と事件について語った。メッテ=マリット皇太子妃は先月下旬に健康上の理由で公務をしばらく休むと発表している。
その後のノルウェー放送協会(NRK)の報道によると、マリウスは2件の性的暴行で起訴された。マリウスは容疑を否定しているという。また彼は1週間拘留され、手紙や面会は禁止されるとも。マリウスに対してこれから王室がどのような動きを見せるのか、続報に注目が集まっている。