年の差婚だと年金が増える?当事者が語るいいところ・残念なところ
【年の差婚の本音】パートナーの「いいところ」「残念なところ」ベスト5
近年では女性の社会進出や、価値観の多様化などが進んでおり、年の差婚においてもそこまで珍しいものではなくなりました。 とはいえ、年齢が離れたパートナーと結婚すると、年齢差による価値観の違いやライフスタイルの違いが生じる可能性もあります。 そこで本章では、年齢差のあるパートナーの「いいところ」「残念なところ」をランキング形式で紹介していきます。 ●「年上パートナー」のいいところ・残念なところ 株式会社ネクストレベルの調査によると、パートナーが「年上」の人に聞いた「パートナーのいいところ」は下記の結果となりました。 年上パートナーのいいところとして、男女ともに「相手に包容力・忍耐力がある」が1位になりました。 包容力・忍耐力のある年上パートナーだと喧嘩になりにくいだけでなく、人生の先輩として悩みや不安に寄り添ってもらえるため、精神的な支えになるのでしょう。 また、同調査によるパートナーが「年上」の人に聞いた「パートナーの残念なところ」は下記の結果となりました。 年上パートナーの残念なところでは、男女の順位に差がみられ、年上の妻をもつ男性の場合は「偉そうにされる・上から目線」が1位となりました。 年上の女性パートナーと結婚することで、頼りになる反面、人によってはリードされるのが上から目線と感じてしまうのかもしれません。 また、年上の夫を持つ女性からみた、パートナーの残念なところとして「一緒にいられる時間が短い可能性がある」が1位となりました。 厚生労働省の「令和4年簡易生命表の概況」によると、日本の男女の平均寿命は男性が約81歳、約87歳であることから、年上のパートナーと生涯過ごせる時間が短いことを残念に感じる女性が多いようです。
年齢差がある夫婦ほどメリットの大きい年金制度があるって本当?
前章で紹介したように、年上のパートナーと結婚することで、人生の先輩として頼れることが多いため円満な夫婦生活を送りやすいのがメリットといえますが、実は「年金面」でも年の差婚だとメリットのある制度があります。 年の差がある夫婦こそ活用したい年金制度として「加給年金」が存在します。 「加給年金」とは、厚生年金の被保険者期間(年上のパートナー)が、65歳到達時点で一定の要件を満たす配偶者または子どもがいるときに加算されるものです。 該当する配偶者の「一定の要件」は下記のとおりです。 ・年金受給者に扶養(配偶者の年収が850万円以下で同居している場合など)されていて65歳未満 ・厚生年金や共済年金の加入期間が20年未満 上記の要件に該当する場合、年金にプラスして加給年金が支給されます。 該当する配偶者の多くが「パートナーと年齢に差がある」のが特徴であるため、年の差婚をしている場合は加給年金の適用になりやすいです。 なお、留意点として加給年金は被保険者が「厚生年金の年金保険に加入している」場合に適用されるもので、フリーランスといった「国民年金のみ加入」の場合は対象外となるため覚えておきましょう。 加給年金は、制度の性質上「年金における家族手当」「年金における扶養手当」と呼ばれており、年の差婚をして世帯主となるパートナーが定年退職を迎えて収入が減った際の「生活の支え」として役立ちます。