青森・野辺地で除雪イベント「雪とろフェス」 雪の観光資源化目指す
「雪とろフェス」が1月25日・26日、「野辺地町運動公園」(松ノ木)で開催される。(青森経済新聞) 【写真】2月に開催した「雪とろフェス」 除雪によって出た雪を有効活用しながら、地元の冬ならではの魅力を楽しんでもらおうと今年2月に始めた同イベント。野辺地では除雪や雪かきを「雪とろかし」と呼ぶことがイベント名の由来。「まかど温泉スキー場 あったかハウスまかどの森」(地続山)で開催し、雪遊び、冬のアウトドア体験、野辺地の特産品「ホタテ」を使ったフードなどを用意し、約1200人が来場した。 前回、会場が手狭に感じていたことから今年は「野辺地町運動公園」に変えて2日間行う。子ども向けの景品付きスタンプラリー「雪とろクエスト」、サウナテント体験、雪だるまフォトコンテストなどの企画も加え、さらに来場者を増やしてイベントを盛り上げたいという。 イベント実行委員長で百田新聞社社長の百田真規さんは「雪かきが大変だったり、町の除雪に莫大な費用がかかったり、マイナスイメージが多い雪に新たな価値を見出したい。『除雪』がテーマのユニークなフェスを定着させて、雪を観光資源にして金銭的価値を生み出す仕組みを作りたい」と話す。 来年の1月24日までクラウドファンディングサイトを通じて、イベント開催に関する資金支援を募っている。リターン品として、「サウナテント当日利用予約券」、野辺地の雪を届ける「雪と青森リンゴ」「雪とふんどしパンツ」、「スポンサー名入りオリジナル雪だるまの会場設置」のほか、百田さんが案内する「野辺地ツアー」、「百田新聞社で新聞配達体験」などを用意する。百田さんは「野辺地ツアーは支援者の希望に沿ったスケジュールで行う。山も海もあるので、相談し合いながら素敵なツアーができればうれしい。新聞配達は車に乗って野辺地の魅力を感じられるスポットを巡りながら行う予定」と話す。 百田さんは「10年後まで見据えてこのイベントに取り組んでいる。地元の人にとっては地獄のように感じる冬でも、『冬になったらたくさんの人が来るイベントがある』『冬でも頑張れる』と楽しみに思えるような現状に変えたい」と話す。 開催時間は10時~16時。
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