JR函館線の脱線原因はレールの「さび」? 19 日から通常運行
北海道森町のJR函館線森駅―石倉駅間で起きた貨物列車の脱線事故について、JR北海道は、事故が起きたレールの復旧作業を終え、19日の始発から通常ダイヤで運行を再開すると18日発表した。貨物列車の運行も再開される。事故の原因については、レールがさびていたために何らかの原因で壊れ、脱線につながったとみている。 【写真】貨物列車が脱線したJR函館線の鷲ノ木道路踏切での復旧作業=2024年11月17日午後、北海道森町の森駅―石倉駅間、JR北海道提供 「非常に不可解。会社発足以来、初めてのケースだ」。18日に開いた会見で、JR北の島村昭志・常務取締役鉄道事業本部長は首をかしげた。 事故が起きた鷲ノ木道路踏切では、上下線で計4本あるレールのうち、下り線(札幌方面)の右側のレールだけが約4㍍にわたり大きく壊れ、無くなっている部分もあった。ほかのレールに異常はなかったという。 JR北によると、レールは車輪を載せる「頭部」、底の「底部」、二つをつなぐ「腹部」でできている。腹部は、新品のレールだと太さが15㍉メートルあるというが、今回の事故で粉砕したレール付近は3㍉メートルに劣化していた。さびも複数、確認されたという。
朝日新聞社