ペイパルとベンモ、イーサリアムネームサービスを導入──人にわかりやすい名前が利用可能に
ドメイン名プロトコル「イーサリアムネームサービス(Ethereum Name Service(ENS)」の主要開発企業であるENS Labsは、同社のソリューションを巨大な決済プラットフォームであるPayPal(ペイパル)とVenmo(ベンモ)に統合したと10日に発表した。 このニュースは、従来の決済プラットフォームが暗号資産(仮想通貨)とブロックチェーン技術に再び関心を寄せていることを示している可能性がある。 CoinDeskに共有されたプレスリリースによると、ユーザーはこれらのプラットフォームで暗号資産を送金する際にENS名を使用できるようになり、間違ったアドレスに資産を送るリスクを軽減できる。この統合はまず米国のユーザーが利用できるようになる。 ENSはイーサリアムのユーザーに対し、暗号資産ウォレットに関連する長い英数字のブロックチェーンアドレスの代わりに「xyz.eth」のような名前を提供し、暗号資産を送金する際のユーザー体験をよりシームレスにすることを目指している。 この統合により、ペイパルとベンモのユーザーは暗号資産を送金する際にユーザーのENSアドレスを入力できるようになり、両決済プラットフォームはENS名に関連づけられたウォレットアドレスを特定できるようになる。 「ベンモ、ペイパルのモバイルアプリ、ペイパルのWebサイトを通じて、ENSのネーミング機能を何百万人ものユーザーの手に直接届けられることに興奮している」とENSのエグゼクティブディレクター、コーリ・ウィタカー(Khori Whittaker)氏はプレスリリースで述べ、「暗号資産の世界がメインストリームになるにつれ、これらの資産の管理をできる限り直感的でユーザーフレンドリーにすることを我々は目指している」と付け加えた。 |翻訳・編集:廣瀬優香|画像:イーサリアムネームサービスの創設者のニック・ジョンソン(Nick Johnson)氏(ENS)|原文:PayPal, Venmo to Accept ENS's Human-Readable Blockchain Names
CoinDesk Japan 編集部