今年の世相を反映「変わりびな」発表…新紙幣や能登の職人へエールも 上野の人形メーカー
今年=2024年の世相をひな人形で表した「変わりびな」が公開され、新紙幣で話題となった渋沢栄一や、能登半島地震で被害を受けた被災地を応援しようと「能登ひな」などが登場しました。 東京・上野にある老舗人形メーカーの真多呂は、その年に起こった印象的な出来事をひな人形で振り返る変わりびなを毎年制作しています。 今年の元日に石川県・能登半島で起きた地震は、地元の伝統産業にも大きな影響を与えました。「がんばろう能登ひな」は、輪島市の伝統工芸である輪島塗がひな人形の黒塗り台にも用いられていることから、工場がまだ復興していないという職人の声を受け、エールを送ろうと作られました。 また、キャッシュレス化が進む中で新しいデザインの紙幣が登場したことを受け、1万円札と5千円札の顔になった渋沢栄一と津田梅子も登場しました。他にも、日本人初のメダルを獲得した飛び込みややり投げの選手をモチーフとした「パリで躍動ひな」や、物価高の中でも安くてSNS映えすることから人気が急上昇した町中華とおにぎりをモチーフとしたものまで さまざまな変わりびなが並びました。 この展示は12月1日から来年3月3日まで、東京・台東区の真多呂人形会館で一般公開されます。