「連泊」の賢い利用法 元ホテルフロントマンが教える『日中、カギ、荷物』の極意
以下、ホテル裏話 | なぜ? みんなの疑問を元ホテルマンが暴露 から、一部編集の上紹介する。 ■連泊は日中、昼間に部屋に滞在する権利がある 旅慣れてきたり出張経験が増えてくると、同じホテルや旅館に2日以上宿泊する連泊をすることもあるでしょう。 予約の時点では1泊だったものの予定変更で連泊する時の注意点や、泊数を増やす延泊も含めて皆の質問が多い内容について説明したいと思います。ホテルに慣れていない人は、意外と連泊の仕方や過ごし方が分からないこともあるのです。 そう、言葉どおり。フロントに 「日中も滞在させていただいてよろしいですか?」 と必要以上に恐縮することなんてありません。 初心者は、1泊の時はチェックイン15時からのチェックアウト10時までとかだから、2泊目もその時間は一旦部屋から出なければいけないのだろうか?なんて考えてしまうものです。 同じ部屋で連泊中は、外出しないで部屋で過ごす選択もあるんだよということを知っておきましょう。 ただ、いきなり例外の話で申し訳ないのですが、本当にまれに〇時から〇時の間は連泊者も含めて、清掃の為に必ず退室していただきますというルールのホテルが存在しますので注意して下さい。 ■連泊時の清掃 連泊の掃除って? 例えば日中も部屋で過ごすとします。そうすると宿泊者が部屋に居る間は途中清掃に入ることができません。 全く外出せず部屋に居る場合は、清掃しないことを条件にフロントは了解するかもしれません。 または、タオル・アメニティの交換のみしましょうという提案をされるかもしれません。 「ごみ袋と使用済みタオルだけ廊下に、またはドアの下に出しておいて下さい。新しいごみ袋とタオルはドアノブに掛けておきます」という対応のホテルもあります。 「ノックしますのでゴミ回収とタオル交換だけさせていただきます」という所もあります。 ホテルによって対応が異なりますから、フロントに尋ねましょう。 ■清掃札 清掃をしてもらいたい連泊者は1泊の宿泊者と同じように、チェックアウト時間までに部屋を出て戻ってくるのもチェックイン開始時間以降でないとダメなのか?というと、そんなことはありません。 ちょっと寝坊したい。外出は昼頃でそれまでゆっくりしたい等の場合もあるでしょう。 基本的に連泊者はドントディスターブカード(ドンディスカード)、DDカードと略しますが、これを使います。通常は部屋の内側のドアノブに掛かっています。 「起こさないで下さい」「清掃して下さい」の旨の札、ドアサイン、ドアプレートと呼ぶこともありますが、これをドアノブに掛けておきます。マグネットタイプの場合もあります。 もちろん掛けるのは廊下側、ドアの外側にですよ。部屋の内側に付けても意味がありません。あなたにしか見えないですから。 部屋に居るので清掃員に入って来て欲しくない時は「起こさないで下さい」。清掃不要という意味も持ちます。 外出するのでもう清掃に入ってもらって構いませんという時は「清掃して下さい」。 この二つの内容が裏表に書いてあり1枚のプレート札になっているタイプが多いので、意思表示を間違えないようにして下さい。 もし「起こさないで下さい」を夕方くらいまで出しっぱなしの場合はどうなるか? おそらく交換用タオルやアメニティを袋に入れて、ドアノブに掛けておくホテルが多いのではないでしょうか?ちょっとドアを開けて確認してみるとよいです。 「起こさないで下さい」のカードを出しておいたのに清掃員が入ってきたという話は裏表が逆だったということが多いです。 まだ部屋にいるのに清掃が入ってきたというクレーム話がありますが、ミスはあるのでしょうね。フロントと清掃員の連絡・指示ミスで発生すると思われます。 DDカードが存在しない、見当たらないホテルの場合はフロントに確認と相談をして下さい。