「連泊」の賢い利用法 元ホテルフロントマンが教える『日中、カギ、荷物』の極意
清掃を短時間で終わらせて欲しい
外出はするものの、または清掃してもらいたいので無理やり外出はするものの、ホテルのチェックイン開始時刻よりもかなり早く戻りたい場合は? 例えば普通のホテルのチェックイン開始時間が15時だとして、12時や13時には戻って来て部屋に入りたいとします。 これはホテルによって対応が異なりますのでフロントと相談です。なぜかと言えば、部屋清掃はあなた以外にもたくさんあって、宿によって清掃の事情が異なるのでルールが違うのです。 「分かりました。それまでに清掃をしておきます」 「確約は出来ませんが努力はします」 「その時間では難しいので、もう少しお戻りを遅らせていただけますか?」 ケースバイケースだと思います。 「〇時から始めて10分で終わらせろ!」 とかはちょっと横暴だと思います。もしそれほどの清掃時間しか許せる猶予が無いなら、清掃不要と辞退すべきと思います。 ロビーで待っているからすぐに終わらせて欲しいという人もいるかもしれません。それが可能なホテルなら交渉するのは構いませんが、あまり無理を言わないようにして下さい。 どうしても清掃はして欲しい。けれど待つのは嫌。そんな人はフロントと丁寧な姿勢で相談しましょう。 ■元から清掃を省略すると明記したプランもある あなたの宿泊プランが連泊中の清掃を省略するプランの場合は、掃除が入りませんのでよく確認を。その分、割引になっていたり特典が付いていたりするプランでお得になっています。エコプランとかECO連泊プランと呼ばれていることが多いです。 清掃もアメニティやタオルも交換しない。清掃は省略するがアメニティやタオルは交換する等、詳細をネット上でよく確認したり、チェックイン時にフロントに聞きましょう。 ■在室しながら清掃は? 「私は部屋にいるけれど気にせず掃除してくれ!」というのは普通、大抵はホテル側はお断りします。清掃し難くて仕方ありませんし、宿泊者と清掃員でトラブルにならないようにです。 たまに部屋の滞在確認をキースロットで把握しているホテルがあります。在室確認のランプと連動している場合があったりします。 キースロットというのは、部屋のカードキーやシリンダーキーのキーホルダー部分を部屋内部のスロットに差し込まないと電気が使えない仕組みになっています。 ガジェットを充電したままにしておきたいからと、スロットに別のカードや、キーホルダーの代わりに割り箸を挿入して出掛けてしまうと、フロントに在室中とみなされて清掃がされなかったなんていうトラブルが、まれですが起こることがあります。 ■荷物は部屋に残したままでもよいの? 連泊清掃時、部屋に荷物を置いたままで構いません。フロントに尋ねた場合、必ず 「よろしいですが貴重品は必ずお持ち下さい」 と言われます。 また、マナーとして清掃がし易いように荷物はなるべくまとめておきましょう。 交換して欲しいタオルはバスタブや床に。タオルハンガーに掛けた状態はまた使用するサインだと説明しているブログやサイトが多いです。それについては私は疑問です。経験上、タオルハンガーに掛けたままでもいつも交換されています。けれども、そう判断するホテルもあるのかもしれないので、確実に交換を望む場合はタオルハンガーから外したほうがよいでしょう。