小芝風花「べしゃり暮らし」で挑むもの “大阪へ帰りたい”悩んだ日々も……
いろいろな意見聞き、やわらかい心で視野を広げたい
近年心がけてきたのは、“柔軟性のある女性”。 「それを言っていたのが『あさが来た』(NHK朝ドラ)の頃で、お母さん役の波瑠さん演じるあささんから『やわらかい心を持ちなさい』というセリフがあって、柔軟性ってすごい大事だなって感じたんです。私はまだ22年しか生きてなくて、経験値もいろんなところで不足しているし、だからこそいろいろな人の意見を聞いて、柔軟に視野を広げていける、そんなやわらかい心を持ちたいなって思うんです。どうしても頑固に、意固地になっちゃう部分もあるんですけど、なるべくいろいろな意見を聞いて、そのなかから一番いい選択をしていきたいです」 そして今後目指すのは、どろどろした女性(!?) 「女優さんとしていろんな役に挑戦したくて、どろどろした役をやってみたいと思っているんです。人間の生臭い役というか。リアルな、嫌な部分が出ていたり、逆にそれが生っぽくて良かったり、そういう作品に出てみたいですね。私は、満島ひかりさんや、寺島しのぶさん、蒼井優さん、安藤サクラさんが好きなんですけど、お芝居が生々しいというか、リアルな感情を表現できる女優さんになりたいです。その人が泣いていたらこっちまで苦しくなるというか。それはたぶん、そのときの感情を人生の中で経験しているから、泣き方がわかるというか、気持ちが伝わってきて、観ているほうも感動したり苦しくなったりする。その役をちゃんと演じられるように頑張りたいな、と日々精進しています」
けっして器用にやっていくタイプの女優ではなさそうだが、粗削りなところに天然の魅力とポテンシャルの高さがにじみ出る。小芝にとって令和元年は、目標に向かって跳ねていく元年になりそうだ。 (取材・文・写真:志和浩司)