小芝風花「べしゃり暮らし」で挑むもの “大阪へ帰りたい”悩んだ日々も……
小芝風花は今年、注目を集める女優の一人だ。大阪府堺市生まれ、22歳。2011年『ガールズオーディション2011』でグランプリを受賞し、芸能界入りして約8年になる。今年1月に特撮オタクのOL役で主演した連ドラ「トクサツガガガ」(NHK総合)が話題となってファンが増え、写真集「F」が2万部を超え重版がかかるヒット、今クールは劇団ひとりが演出を手がけ間宮祥太朗が主演する連ドラ「べしゃり暮らし」(テレビ朝日系、土曜23時15分)での漫才師役が話題になっている。テレビ番組、CM、雑誌など露出も増えてきた。いよいよ“跳ね”始めた小芝に聞いた。 【写真特集】小芝風花、2019はジャンプアップの年に
「べしゃり暮らし」での漫才は大きくて分厚い壁
「トクサツガガガ」に始まる今年の小芝の勢いは、昨年11月末から公開されたウォルト・ディズニー・スタジオ製作の実写映画「くるみ割り人形と秘密の王国」がいい助走となったようだ。同作の日本語吹替版に声優として参加し、小芝自身に大きな弾みがついたという。 「いつか声優さんの仕事をしてみたいと思っていたのですが、まさか声優初挑戦でディズニーさんのプリンセスの声をやらせていただけるなんてすごく嬉しくて。アニメではなく実写ということで、役者さんのお芝居、セリフの言い方やブレスを意識しなければいけなかったので、難しくて何度もやらせていただきました。いつもは自分の中にあるものでお芝居をつくるのですが、『こういうお芝居、間の取り方があるんだ』って、すごく勉強になりました」 「べしゃり暮らし」での漫才シーンも、まさに間の取り方が命だ。 「今回、漫才は大きくて分厚い壁で、オンエアを見ても、これが果たして漫才として成立しているのか、面白いのか、というのを客観視できなくて。もともと自分の芝居をなかなか客観視できないタイプで、オンエアは2度3度と見るようにしているんです。最初に見るときはどうしても『ここは、こういう表情してる』とか『この間は何』って、自分の芝居ばかり気になって反省点ばかり探しちゃうんです」