ポゼッション率はプレミアNo.1の“67.8%”だが…… 結果が出ないスパーズのポステコグルー流をどう評価する
開幕4試合で1勝のみのスタートに
今季のプレミアリーグも開幕から4試合を消化したが、現時点での平均ポゼッション率1位のチームはトッテナムだ。その数字は67.8%となっていて、62.1%のマンチェスター・シティを抑えてNo.1だ(データは『WhoScored』より)。 ただ、4試合での得点数は6ゴールとやや物足りない。先日にはアーセナルとのダービーマッチに臨んだが、最後までアーセナルの守備を崩せないまま0-1で敗れてしまった。4節終了時点の成績は1勝1分2敗となっていて、この立ち上がりから指揮官アンジェ・ポステコグルーに疑問を抱く人もいるかもしれない。 ポステコグルーは就任2年目に強さを発揮できると自信を見せていて、今季はトッテナムでの2シーズン目だ。昨季の1年間でチームに独自のスタイルを植え付けたはずだが、ここまでは成果が出ていない。 問題の1つは、得点力だ。昨夏にFWハリー・ケインを失った衝撃は大きく、今のチームには絶対的なセンターフォワードがいない。今夏にはドミニク・ソランケを獲得しているが、移籍1年目からブレイクするかは未知数だ。ソランケが不発となる場合は、今季もリーダーのソン・フンミンに負担がかかることになる。 また、高い最終ラインの裏を突かれるパターンも注意が必要だ。ポステコグルーのサッカーは攻撃的だが、1-2で敗れたニューカッスル戦でもそこを突かれている。 高いポゼッションからどう得点を奪っていくのか。ニューカッスル、アーセナルと難敵との戦いが続いたのは事実だが、勝利という結果を残さなければポステコグルーの哲学を疑う声は増えるだろう。
構成/ザ・ワールド編集部