不動産狙い?株価5倍のナガホリが物言う株主と壮絶対決
手前の駐車場はナガホリ所有で、自社の駐車場にしている。上野公園にも近い都内の一等地だ。奥にある白っぽい建物はナガホリ本社(記者撮影)
アクティビスト(物言う株主)などが株を買い集めるケースが増えている。昨年、話題となったアジア開発キャピタル(9318)傘下のファンドによる新聞輪転機の最大手メーカー、東京機械製作所(6335)株の買い集めのほか、最近では、任天堂創業家の資産運用会社YFOによる東洋建設(1890)株の買い集め・買収提案が進行中だ。 これらのケースでは、株価が短期間で急騰し、有事型買収防衛策(対抗措置)の導入をめぐって会社側と買い集め側が対立することも多い。東洋建設では、6月24日の株主総会に対抗措置の導入を諮る。 買い集めが増えている背景には、コロナ禍前からの大規模な金融緩和によるカネ余りや、東京証券取引所の市場再編で流通株式比率を引き上げる必要が生じ、政策保有株などの流動化が進んでいることがある。
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柿沼 茂喜