年末年始の八ケ岳「雪山の景色」期待 入山始まる 長野県
年末年始の休暇を利用し、冬の八ケ岳連峰を楽しもうと登山者の入山が始まっている。長野県茅野市玉川の美濃戸口(八ケ岳山荘前)でも支度を整えて冬山に向かう登山客の姿が大勢見られた。 うっすらと雪が積もる美濃戸口では路線バスが到着すると、続々と登山客が降り立った。駐車場にも多くの県外車両が止まっていた。 関東地方在住の登山仲間3人で硫黄岳を目指す竹内隆さん(60)=横浜市=は夏に八ケ岳を登った経験があるが、冬山は初めて。「雪山ならでは景色を楽しみにしている」と話していた。 入山状況の確認で美濃戸口を訪れた諏訪地区山岳遭難防止対策協会救助隊諏訪地区班の和田勝利班長(50)=富士見町落合=は「八ケ岳は近年、年末年始に雪が少ないことが多かったが、今年は例年並みで、ここ数年と比べると多め。寒気も来るので寒さ対策を始め、雪山登山に適した装備を万全にして入山してほしい」と呼び掛けていた。 同協会や県警救助隊は30日から2泊3日の日程で冬山のパトロールを行う。31日は美濃戸口、唐沢鉱泉前に冬山登山相談所を設け、安全な登山を呼び掛ける。