【福岡ボート(サマータイム)一般】渡邊雄一郎 今期は最初から飛ばす
<17日・福岡ボート・4日目> 悪い流れを断った。2号艇で臨んだ4日目8Rが予選最終走だった渡邊雄一郎(38)=大阪=は、4号艇木村光宏の前付けを入れて3コースに持ち出すとまくって快勝。3日目は波浪水面の中での4、6号艇で能力を発揮しきれなかったが、最後に本来のレースを見せてリズムを立て直した。 機力は元から上々。瓜生正義、田頭実と福岡のレジェンドクラスが乗り継いだ16号機に不満は一切ない。「最初から良かった伸びはさらに良くなっているし、最初に感じたターン回りの違和感もない。エンジンは全く問題ないどころか上位です」。Vまで視野に入るほどに仕上がっている。 前期(昨年11月~今年4月)は勝率6.04で4期続けてきたA1から陥落。しかし、このままA2に甘んじるつもりはなく、1期でのA1復帰をもくろむ。「前期は最初につまずいて、なかなかリズムをつかめないまま最後まで行ってしまった。プロペラは定まっているし、今期は最初から飛ばしていきたい」 近畿地区は静水面のプールが多く、荒れ水面は苦手なタイプが多いが、渡邊は近畿地区屈指の波乗り巧者。福岡も通算9優出2Vと抜群の実績を誇る。「3日目につまずいたけど、福岡は悪かったことがほとんどない。ここから波に乗っていきたい。この足なら優出さえすれば面白いので、準優は一発狙いに行きます」。前期は鳴りを潜めていたまくりの威力を存分に披露し、復活ののろしを上げる。(森 大輔)