TBS社長 火野正平さん追悼 ドラマ「刑事くん」などに出演「まだまだ活躍される方だと…非常に残念」
TBSの社長定例記者会見が27日、東京・赤坂の同局で行われ、14日に亡くなった俳優の火野正平(ひの・しょうへい、本名二瓶康一=にへい・こういち)さん(享年75)を追悼した。 同局では68年に「無敵!わんぱく」、71年「刑事くん」、72年「なんたって18歳!」など数々の作品に出演。そして今年8月に公開され、累計興行収入50億超の大ヒットを記録した「ラストマイル」(監督塚原あゆ子)が火野さんの最後の出演映画となった。 同作はTBSの人気ドラマ「アンナチュラル」「MIU404」などを手掛けた脚本の野木亜紀子氏と塚原あゆ子監督によるオリジナル作品。火野さんは薄給でも仕事に誇りを持つ実直な委託ドライバーを熱演した。 訃報を受け、龍宝正峰社長は「本当にラストマイルではいい役だった。本当に火野さんが息子(役)を思うあの演技は素敵だった」と絶賛。「まだまだこれから活躍される方だと思っていたので非常に残念です。火野さんの楽しいお話で現場は盛り上がっていたと聞いていたので、本当に感謝しております。謹んでお悔やみ申し上げます」と追悼した。 火野さんは1949年5月30日生まれ、東京都出身。12歳の頃から劇団に所属し、62年にフジテレビ系「少年探偵団」でデビュー。73年のNHK大河ドラマ「国盗り物語」の羽柴秀吉役が当たり役となりブレーク。その後多くの時代劇、映画で活躍した。