計画的で卑劣な犯行を厳しく断罪 交番で部下に強制わいせつ致傷 熊本県警元警察官の男に有罪判決【熊本】
テレビ熊本
卑劣な犯行に有罪判決です。去年、熊本県内にある交番で、当時、部下だった女性警察官にわいせつな行為をして、けがをさせた罪に問われた元警察官の男の被告に対し、熊本地裁は16日、懲役3年、執行猶予5年の判決を言い渡しました。 判決を受けたのは、熊本県警の元警察官の男の被告です。 判決などによりますと、被告は去年2月、当時、勤務していた熊本県内にある交番の仮眠室に部下の20代の女性警察官を呼び出し、胸や下半身を触るなどわいせつな行為をして、全治約10日のけがをさせたものです。 初公判で被告は「間違いありません」と起訴内容を認めていました。 これまでの裁判で検察は「犯行は計画的」などとして、懲役3年6カ月を求刑。 一方、弁護側は執行猶予付きの判決を求めていました。 16日の判決で、熊本地裁の中田 幹人 裁判長は「被害者は直属の部下で、被告に逆らいがたい関係だと認識しながら、交番という閉鎖的な場所で犯行に及んでいて、卑劣というほかない」と指摘。 一方、「慰謝料を支払い、警察の仕事についても懲戒免職処分となっている」などとして、懲役3年、執行猶予5年の有罪判決を言い渡しました。 判決を受け、被害者の代理人弁護士は「被害者は実刑判決を望んでいた。控訴の意見書提出も検討したい」とコメントしています。 熊本県警は、事件発生から男の氏名、処分など一切、公表していませんでした。 判決を受け、松見 恵一郎 首席監察官は「重く受け止めており、県民の皆さまに深くおわび申し上げます。引き続き、綱紀粛正を図ってまいります」とコメントしています。
テレビ熊本