『光る君へ』倫子「どうか…殿の魂をつなぎとめておくれ」かつてこれほど格の高い<負けヒロイン>が存在したのか?視聴者「度量と愛が巨大」「敗北を認める聡明さ」「気高さにただ感嘆」
◆視聴者の反応 最終回に来て、ついに道長の正妻・倫子に知られることになった二人の関係。 一度はまひろに「死ぬまで胸にしまっておくように」と告げるも、道長の死期が近いと悟ると、今度はまひろに頭を下げ、道長・まひろが二人で過ごす時間を設けようとするのでした。 対して視聴者は「道長の死の間際に『会ってやって』と言う倫子様の懐と愛の深さよ…。最後を看取ったのが倫子様で良かった」「夫・宣孝の死に目には会えなかったのに、妾の話を蹴った最高権力者の末期には呼んでもらえるの、倫子さまの度量と道長への愛が巨大すぎ」「『妾になって』というのは寛容に見えて上下関係が確定するということ。しかし二人の縁が強固で、そもそも女の上下関係の圏外にあると知って敗北を認める。この聡明さ」「この物語で最も純愛を貫いていたのは倫子さま。強さ、賢さ、愛の大きさ、嫉妬もプライドも捨ててまひろに頭を下げる気高さにただ感嘆」「今までこんな格の高い負けヒロインが居たか?僕はこれ以上に格好良くて強い負けヒロインを知らないぜ」「まひろが告白した<鳥が><母が>といったなれそめはすべてフィクション。史実の隙間を解釈で縫って物語を生み出す…という大河ドラマの特性がこれまで見た作品の中で一番輝いてた」といった声が見られていました。 大河ドラマ「光る君へ」の主人公は平安時代に、千年の時を超えるベストセラー『源氏物語』を書き上げた女性である紫式部。 彼女は藤原道長への思い、そして秘めた情熱とたぐいまれな想像力で、光源氏=光る君のストーリーを紡いでゆく。変わりゆく世を、変わらぬ愛を胸に懸命に生きた女性の物語。 脚本は大石静さんが担当しています。
「婦人公論.jp」編集部
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