【中山牝馬S】注目はSpecialの血が濃いルージュエクレール ゲートを克服し得意の中山で巻き返し
3つのファクターから推奨馬を見つけ出す
今回は3月9日(土)に中山競馬場で行われる中山牝馬Sについて下記3つのファクターを組み合わせる、コンプレックスアナライズで分析を行っていく。 【金鯱賞2024 推奨馬】勝率75%で複勝率100%データに該当! SPAIA編集部の推奨馬を紹介(SPAIA) ・レースの好走馬及び凡走馬の共通項を探る「重要データ」 ・目には見えない上積みを探る「前走の敗因」 ・適性と素質を知るための「血統評価」 特別登録のあった18頭のうち除外対象のホウオウラスカーズを除いた17頭を検討対象とし、データは過去10年を参照する。
重要データ:重要血統「Special」
中山牝馬Sはレース全体の単勝回収率が112%、複勝回収率が90%となっていて荒れやすいレースだ。その中でも注目すべきは「Special」の血統だ。主にNureyev、Sadler's Wellsなどから競走馬に影響を与えている。Specialは機動力や底力が特徴的で、この血統は急坂がありトリッキーな中山内回りコースにおいては有効と言える。 父方内包馬は【4-6-4-31】で単勝回収率82%、複勝回収率124%。母方内包馬は【5-3-5-30】で単勝回収率108%、複勝回収率104%、父と母の両方に内包している馬は【2-1-2-5】で単勝回収率221%、複勝回収率147%。今回上位人気が予想されるコスタボニータ、ラヴェルはSpecialを有していない。 【Specialを内包していない出走予定馬】 ・アレグロモデラート ・グランスラムアスク ・クリノプレミアム ・コスタボニータ ・フィールシンパシー ・ラヴェル 【Specialのクロスを内包する出走予定馬】 ・ルージュエクレール ・ルージュリナージュ
前走の敗因:ターコイズSのルージュエクレール
ルージュエクレールの前走はターコイズSで結果は14着。このレースは前半3F35.2-後半34.3で後傾0.9秒というスローペースで前有利の展開のレースとなった。今回も出走を予定しているフィールシンパシーが楽に逃げて2着、それを見るような形で進めたフィアスプライドが1着という結果だった。フィールシンパシーは次走ニューイヤーSで9着と負けているように前にいた馬は割引が必要だ。フィアスプライドも展開利は受けていたから着順どおり評価するのは危険だ。 一方、ルージュエクレールはアオるようなスタートになり、大幅に出遅れてしまった。上がり3位の脚を使ったが、この展開では差し届かずの14着。同じ東京サラブレッドクラブ所属馬のルージュリナージュもゲート一息で上がり最速も、差し届かずといった内容。ルージュエクレールについてはこの中間、かなり入念にゲート練習を行っている。調教では上手く出ることができているようでレースでも同様に好発を決めれば3勝クラスを勝利した中山の舞台で前進があっても良いだろう。