種牡馬入り決定の2021年ダービー馬シャフリヤールが退厩 福永祐一調教師も見送りに姿を見せる
22日の有馬記念(2着)を最後に現役を引退したシャフリヤール(牡6・藤原)が26日、栗東トレセンを退厩した。厩舎関係者や、騎手として2021年の日本ダービーをともに制した福永祐一調教師に見送られながら馬運車に乗り込み、新天地へと旅立った。福永師は「種牡馬入りができてよかったです。いい種牡馬になってくれると思います。コントレイルと一緒でディープ(インパクト)の特徴を多く受け継いだ馬でした。現役生活でも長く活躍してくれましたし、種牡馬としても期待しています」と穏やかな笑顔。 管理した藤原調教師は「長い間、実績と経験を積んで、スタリオンという素晴らしいゴールにたどり着いてくれた。よく頑張ってくれた。〝ありがとう〟と馬を労いたい。ここまでシャフリヤールを中心に、いろんな関係者がチームとして携わってくれた。改めて感謝を伝えたい」と感慨深そうに話した。 今後は北海道安平町の社台スタリオンステーションで〝第2の仕事〟に入る。「素晴らしい種牡馬になると思う。種牡馬というのは血統はもちろん、精神力が大きい。活躍している種牡馬は海外でも成績を残している。シャフリヤールもそう。まずは総合力が高いし、そこにプラスして精神力がずば抜けている。将来どうなるかと言えば、いい子を出すと思う」。無類のハートの強さを持ったディープインパクト産駒。その子供たちがターフで活躍する日を楽しみに待ちたい。
西谷 哲生