南アで橋からバス転落、45人死亡 8歳少女だけ助かる
南アフリカ北東部リンポポ州で28日、バスが橋から約50メートル下の谷に転落し、車内にいた45人が死亡した。当局が発表した。8歳の少女がただ一人、一命を取り留めた。 少女は重傷を負っており、病院へと搬送された。 バスは橋の欄干を突き破って転落し、炎上したとされる。 乗客は隣国ボツワナの首都ハボローネから南ア・モリアの町での復活祭の礼拝に向かう巡礼者たちだった。 南アの公共放送局SABCによると、事故現場はヨハネスブルクの北約300キロメートルのモコパネとマルケンの間のムママトラカラ峠の橋。バスはコントロールを失って転落したという。 救助活動は28日夜遅くまで続けられた。死者の一部はバスの残骸の中に取り残され、救助隊がたどり着くのが困難だったとされる。 現場には南アのシンディシウェ・チクンガ運輸相が赴き、哀悼の意を表明した。政府として遺体の送還を支援するとし、事故原因の完全な調査を誓った。 南アでは交通事故が多発している。 同国のシリル・ラマポーザ大統領は、この日発表した復活祭のメッセージで国民に向け、「安全な復活祭にするために最善を尽くす」よう呼びかけていた。 大統領は、「私たちの国の道路で起きる悲劇や負傷の統計をただ眺めている時ではない」としていた。 (英語記事 South Africa: Girl, 8, only survivor as 45 killed in bus crash)
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