戻って来た日本の司令塔・町田瑠唯「声援が後押しになった。すごい力になった」最多6アシスト&5リバウンド
◆バスケットボール女子 ▽強化試合(20日・北海きたえーる) パリ五輪に向けた強化試合で、世界ランク9位の日本代表は、同3位のオーストラリアに96―85で勝利した。 相手は同じく五輪出場を決めている強豪国。今回、WNBA組は不在だが、恩塚亨監督は「WNBA選手を除いたベストメンバー。質の高い試合が期待できる」。コンセプトに掲げる「走り勝つシューター軍団」としての遂行力、対応力を確認。試合後は「見えてきたところはある」と選考に関しても言及した。 この日、人一倍大歓声を浴びていたのが、銀メダルを獲得した21年東京五輪でアシスト女王に輝いた町田瑠唯(富士通)。度重なる負傷などで、同五輪以降、日の丸から遠ざかっていたが、この日、約3年ぶりに国内で代表戦に出場した。 第2クオーター終了間際には、正面から3ポイントを放ち、ブザービーターを決めるなど5得点、また最多6アシスト&5リバウンドをマークし、存在感を示した。 試合後の会見では「北海道で代表としては初めて試合。コートに出たときに声援がすごい聞こえたので後押しになった。すごい力になった。感謝している」とコメント。負傷中も代表合宿には参加し、恩塚バスケを脳裏に焼き付けてきたが、「流れの中でプレーできているかと言えばまだなのかなと思う。自分の感覚と恩塚さんのバスケは徐々に合ってきていると思うが、迷ったり判断ミスもあったりする。クリアできるようにやっていきたい」と語った。 パリ五輪代表はわずか12人。現在は16人で、し烈なサバイバルも“最終局面”に突入している。21日もオーストラリアと対戦し、7月上旬にはニュージーランド代表と2試合を行う。 世界ランク9位の日本は、パリ五輪で1次リーグC組に入り、世界1位の米国、同6位のベルギー、同19位のドイツと戦う。
報知新聞社