【毎日書評】実はすごい「器用貧乏」という才能。能力を開花させる、自分軸の見つけ方
ポイントは、自分にピンスポットを当てること
自分軸を明確にすると、「やる気」「能力」「やり方」「ゴール・目的」を見出すことができるそう。しかも“軸のモト”は、誰のなかにもあるものなのに、それに気づいていない人が多いのだといいます。 器用貧乏さんは何でもある程度は器用にこなすことができるので、自分では自分の良いところや特徴に気がついていない方がとても多いです。例えるなら、「ミラーボール」のような存在なのです。 誰しもが複数の自分の特徴を持っていますが、器用貧乏さんは特に広範囲の知識や経験を有しています。ミラーボールの鏡の1枚1枚にそれらが書かれているイメージです。キラリと光る「強み」がいくつもあるのに、平均的にライトが当たり、フロア全体を照らしています。(49ページより) いわば多面体であるために、なにをやっても突出したものが見出せず、自分では強みを発見しづらいということのようです。だとすれば、誰かに光を当ててもらうことで、自分のどの面が活かされているのか(=強み)を認識できるはず。 著者がいう器用貧乏さんには、多面体である自分の全方向に光を当てていたり、逆に自分で照明を消して真っ暗にしていたりする人も多いようです。では、どうすればいいのでしょうか? その答えは、一点の光(=ピンスポットのような光)を自分で自分に当てられるようになること。 それができれば、唯一無二の自分だけの輝き、すなわち才能を見つけ出すことができるわけです。その結果、器用貧乏から脱して「才能長者」の輝きを世に放てるようになるそう。ちなみに才能長者とは、「才能を活かして富を得たり、理想の人生を歩める幸福な人」のことを指すようです。 才能長者になると、いままで器用貧乏が理由であきらめていたことや、損をしたり報われない思いをしてきたことが解消されるといいます。 そして自分の才能がわかって漠然とした不安がなくなれば、いままでまわりの人に流されたり、いわれるがままにやっていたことのために費やしていた時間やお金も使わなくてよくなるということ。 もちろん仕事においても、「できるからやっていた」というスタンスを脱却し、本当にやるべきことに時間を費やせるようになるわけです。 また著者のもとには、メンタル面でも「自分に許可を出せるようになった」「いまの自分でいいんだと思えるようになった」「自分の背中を押せるようになった」といった意見も数多く寄せられているのだといいます。(49ページより)