《芸能界引退後の意外な転身先》岩佐真悠子さんが語る介護職で働く4年間 最初は苦労するも芸能界の経験も活きた「特にやりがいを感じるのは入浴介助」
仕事をスタートできたものの、苦労もあった
介護の仕事を始めたときは、戸惑うこともたくさんあったと岩佐さんは語る。 「コミュニケーション能力やメンタルに自信はあったのに、仕事を始めたばかりのときは心がボロボロになりましたね……。 仕事を始めた初日、まずは入居しているみなさんとコミュニケーションを取ってみてくださいと言われました。話しかけても『はいはい』と言われたらいいほうで、目も合わないことが多いし、聞こえているかどうかもわからなくて。最初は苦労しましたね」 しかし、経験を積むうちに、芸能界での経験が活きたことも。 「これまでの経験のおかげで声が通りやすいので耳が遠いかたにも聞き取っていただきやすいし、顔の表情筋がよく動くのでマスクをしていても表情が伝わりやすい。認知症のかたが同じお話をされても、ドラマや舞台などで何度もリハーサルをしている経験があるので、いつだって新鮮なリアクションで話を聞けるんです」
特にやりがいを見出した入浴介助
介護の仕事の中でも、岩佐さんが特にやりがいを感じる仕事は、入浴介助だという。 「利用者さんの中でも、目の見えないかたがお風呂に入るのは怖いみたいで、お風呂に行くまでの間や、洗っているときに叫ぶこともあるんです。最初は私はこんなことをしていいんだろうかと不安になりましたが、お風呂に浸かったときにはとても気持ちよさそうにしているんですよね。 気難しそうな顔をしているかたでも、入浴後は笑顔で『気持ちよかった』と言ってくださるのが本当にうれしくて、入浴介助が大好きになりました」 さまざまな事業所で経験を積みたいという思いから、これまで特別養護老人ホーム、デイサービス、訪問介護と何度か転職をしているという岩佐さんは、面接でも「入浴介助が大好き」とアピールしているそう。入浴介助は苦手意識のある介護員が多いので、即採用となり、1日に3人連続で入浴介助をする日もあるのだとか。 「夏場なんて汗だくになるので、私の制服はいつも臭いんですけど、職場でサウナ状態を味わえるので、大好きなサウナに行くことが減って、お金もかからずラッキーです(笑い)」
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