むくみや冷え性、シミ、シワ…毛細血管のゴースト化が原因? 老化で減少している毛細血管を元気にする3つの食品
ゴースト化を予防することで寝たきりを防ぐ
ゴースト血管は、むくみや冷え性、シミ、シワ、たるみ、認知症につながる可能性があります。ですから、ゴースト化を予防することで、寝たきりになるのを防ぐことができるともいえます。 先述したように、毛細血管は年齢とともに減っていきます。でも、「年だから」とあきらめる必要はありません。日常のちょっとした工夫で、何歳からでも毛細血管の劣化を遅らせ、復活させることができます。 毛細血管の減少や老化を食いとめるポイントは、まずは血流をよくすることです。毛細血管を形成する細胞(内皮細胞と壁細胞)は、血流がよくなると正しく接着するようになり、健康な毛細血管によみがえることが知られています。 なかでも、「Tie2」という成分は、毛細血管の細胞どうしを密着させる成分です。これを、血管外側の壁細胞から分泌される「アンジオポエチン‒1」が活発化することで、毛細血管のゆるみが修復され、ゴースト化を防いでくれます。
ヒハツ、シナモン、ルイボス茶が効果的
では、Tie2を活発化する食べ物には何があるでしょうか。いま、最も注目されているのは、ヒハツ、シナモン、ルイボス茶です。 ヒハツは、ロングペッパーともいわれるコショウの一種で、スーパーマーケットなどで購入が可能です。 愛媛大学看護学科の研究では、冷え性の人があらかじめヒハツの乾燥エキスを摂取しておくと、冷水に両手を1分間つける「寒冷ストレステスト」という試験を行った際、「両手の皮膚温度の回復が非常に速かった」という結果が出ています。 シナモンは、クスノキ科の常緑樹の樹皮を乾燥させたものです。スーパーマーケットなどでは、これを巻いてスティック状にしたものや、パウダーにしたものなどが販売されています。 漢方では、「桂皮」という生薬として活用されています。体の冷え改善や、芳香性健胃薬として、胃腸のもたれや痛みを改善できます。 ルイボス茶は、南アフリカに自生するマメ亜科の植物、ルイボスの葉を乾燥させたもので、抗酸化作用が強い健康茶として若い女性を中心に人気があります。これもスーパーマーケットで購入できますので試してみてはいかがでしょうか。