むわ~んとカビ臭が漂う中古マンションの玄関がリゾートホテル風に大変身!成功のカギはあえて収納を減らす判断だった…
寝室はカーテンの“天井吊り“でホテルライクに!
オーダーキッチンの会社を経営しており、勉強のために各地のラグジュアリーホテルによく宿泊します。その際に、内装やインテリアをすみずみまで観察するようにしています。それで気がついたのが、カーテンの付け方! おしゃれなホテルのカーテンのほとんどが、窓枠ではなく、天井にカーテンレールを設けてそこから吊るされているんです。ここでもホテルライクな空間を目指して、寝室のカーテンは“天井吊り”にしました! ベッドの両端に置いている枕カバーを、カーテンと共布でつくっているのも隠れたこだわりです。そうすることで空間全体がチグハグにならずに、統一感が生まれます。 ちなみに他の枕カバーやベッドリネンは、IKEAやフランフラン、無印良品、アロハリビングとさまざまなブランドのものをミックスしてコーディネートしています。 値段より大事なのは機能とデザインのトータルバランス!1ヶ月間集中してあちこちまわって買い集めました(笑)。
エアコンの設置方法ひとつで空間の質が左右される!?
もう1つホテルライクを意識してこだわったのが、エアコンの設置方法。配管の蛇腹が見えてしまうとホテルライクも台無し…。 だから、柱や天井に配管を隠す「先行配管」工事をしてもらいました。こうすると、エアコン周りがすっきりします!壁を塗った後からは工事はできないので、リノベーションやリフォームの際には、事前に相談してみてくださいね。
エイジング加工の腰板で装飾した、西海岸スタイルの廊下
エントランスから続く廊下の内装も、“リゾート感”を演出するためにかなり試行錯誤しましたね。 壁はハワイのオアフ島にある「モアナ サーフライダー ウェスティン リゾート&スパ」ホテルの壁の色、通称「モアナカラー」をイメージして、イギリスの高級塗料会社「ファロー&ボール」の「Drop Cloth No.283」で塗装しています。モアナカラーで塗った廊下の壁に加えたのが、白い腰板の装飾です。 この腰板が私のこだわり。エイジング加工をして、わざと節が見えていたり、少しムラがあるような感じに仕上げてもらいました。 私たちの間で話していたのが「ロンハーマン風」!西海岸がコンセプトのライフスタイルショップ・ロンハーマンが醸し出す、気張らない空気感が素敵だし、その雰囲気をここに取り入れたかったんです。 それでpinterestで具体的なイメージを探してmanuさんに提案し、ほぼその通りに再現してもらいました。 腰壁の上には、カリフォルニアスタイルのインテリアショップ、CostaCasa(コスタカーサ)で購入したという絵を飾りました。ロンハーマンの西海岸風、カリフォルニア風、ハワイ風と、海辺のリゾートスタイルをミックスしています。
やっぱり自分の理想に近づけるためには、イメージの共有ってすごく大事。あと、そのイメージを実現するために、いつ飾るかわからないけれどアートやインテリア雑貨を少しずつ買い集めておくのもおすすめです。 リノベーションを考えている方は、「海外ホテルの壁の色」とか、「西海岸スタイルの壁紙」とか、具体的な写真やイメージやアイテムをたくさん用意してみてくださいね。