早稲田実業・中村心大投手

■来春の第97回センバツ出場校を決める重要な資料となる高校野球の秋季東京大会は27日、準々決勝の2試合が行われた。早稲田実は小山台に逆転勝ち、淑徳も明大八王子に逆転勝ちした。早稲田実は8年ぶり22度目のセンバツ、淑徳は春夏を通じて初の甲子園出場を目指す。 準決勝は11月3日（八王子）に帝京ー二松学舎大付と早稲田実ー淑徳の対戦が組まれている。センバツ大会の東京枠は1か関東枠との比較でプラス1校。 ◆早稲田実 3ー2 小山台　スリーボンドスタジアム八王子 早稲田は先発のエース左腕・中村心大（2年）が2回1死から2本のヒットと四球で1死満塁とすると8番・丸山敬太郎（2年）に中越の適時二塁打を運ばれ2点を先制される。だが、なお1死二・三塁のピンチで後続を抑えた。 2点を追う5回1死から7番・川上真（2年）と西村悟志（1年）の連打で一・二塁とすると9番・、松永晃京（2年）が中前に適時打を飛ばし1ー2とする。さらに6回、先頭の3番・中村が中安打、続く4番・山中晴翔（2年）がレフトスタンドへ2ランを放り込み、3ー2と逆転。 中村は3回以降は散発4安打に抑え9回を7安打、4四球、10奪三振の2失点で完投勝利を挙げた。 ◆淑徳 7ー6 明大八王子　　スリーボンドスタジアム八王子 淑徳は3ー5で迎えた7回、定岡映太（1年）と大谷凌駕（2年）の連打に相手野選で無死満塁から1番・高見聡士朗（2年）が右前に適時打を放ち、1死後に3番・森本一寛（2年）がライトへ犠飛を打ち上げ5ー5の同点に追いつく。 なお2死一・三塁から4番・下居優斗（2年）が左前に適時打を運び6ー5と勝ち越し、さらに相手投手の暴投で1点を加えた。 投げては先発・八重尾蓮（2年）が7回も10安打に失策も絡み5失点（自責1）で粘投、2番手・照井悠麒（2年）が9回2死から1点を失うも逃げ切った。 〇来春のセンバツは出場32校で一般選考29校、困難な状況を克服して好成績を残した学校が対象となる「21世紀枠」は前回大会と東日本・西日本の区分を設けず同じ2校、明治神宮大会優勝の地区に与えられる1枠は例年通り。 一般選考の地区別校数も前回大会と同じ、北海道1、東北3、関東・東京6（関東4、東京1、残り1は両地区を比較）、東海3、北信越2、近畿6、中国2、四国2、九州4となっている。 センバツは来年3月18日（火）から30日（日）まで13日間（準々決勝、準決勝の翌日休養日各1日を含む）で開催される。 出場校を決める選考委員会は来年1月24日（金）、組み合わせ抽選会は3月7日（金）の予定となっている。