9回、3番手で登板する沢柳（撮影・西田忠信）

　◆ウエスタン・リーグ　ソフトバンク2―2オリックス（22日、タマスタ筑後） 　ソフトバンクのドラフト5位ルーキー、澤柳亮太郎投手（24）＝ロキテクノ富山＝が、同点の9回に3番手で登板し1イニングを無失点に抑えた。先発の宇佐美は追い込んでからのカーブで投ゴロ。続く石垣には中堅への二塁打を許したが、1死二塁から龍空を一ゴロ、2死三塁からロドリゲスを中飛に打ち取り得点を与えなかった。登板後は「取り組んできたことがうまくいった」と充実の表情を見せた。 ■古巣対戦で上林が魅せた【動画】 　ルーキーイヤーの今季は開幕1軍を果たし、1軍で3試合に登板し0勝1敗、防御率3・86。1度出場選手登録を抹消され、今月6日に再登録をされたが、16日に再び抹消されるまで登板が一切なかった。この間登板機会に恵まれなかったこともあり、2軍に合流してから「体が開いてしまい、感覚的におかしいところがあった」と明かす。いい時の感覚を取り戻すために、コーチと話し合い、練習に取り組んできた。 　18日の広島戦（由宇）で、4日の中日戦（ナゴヤ）以来となりマウンドに上がりきっちりと1イニングを抑えた。そして、この日が抹消後の2度目の登板。真っすぐをテーマにマウンドに上がり、結果を残した。最速は151キロだった。 　松山秀明2軍監督は「球自体は強い。いい球を投げても打たれる時があるので、どう結果につなげていくことが課題」と語った。澤柳も理解している。「そのためにも、真っすぐの感覚を取り戻して、さらにステップアップしていきたい」。1軍の舞台に戻る準備を進めていく。（浜口妙華）