順大の村尾雄己が初優勝!「弱さを見せる部分をなくしていかないと」…関東学生男子1部3000M障害
◆陸上 関東学生対校選手権第最終日(12日、東京・国立競技場) 男子1部3000メートル障害決勝が行われ、順大の村尾雄己(3年)が8分40秒43で初優勝を飾った。2位は8分42秒90で中大の柴田大地(2年)、3位は8分43秒75で法大の湯田陽平兵(ひなた、2年)。 大会前から優勝候補だった村尾。序盤から積極的にレースを組み立て「ラスト1周も切り替えて最後まで走りきることができた。かなり良いレースを自分で作ることができたのは良い点だと思います」。しかし、反省点もある。ラスト1周に入る手前の水濠で、中大の柴田に一度先頭を譲り「自分がもう少しは早めに切り替えるなどして、他を寄せつけない走りをしたい。今後、学生の枠にとどまるのではなく、世界を見据えていく上では、そういう弱さを見せる部分をなくしていかないといけない」と満足する様子は一切なかった。 男子3000メートル障害の日本記録保持者で今春順大を卒業した先輩、三浦龍司(スバル)の姿を間近で見続けてきた村尾。大学入学前は「サンショーをやるかどうかも迷っていた」。しかし「身近で三浦さんの走りを見たり、共に生活していく中で、そこを追うことによって自分に力がついてきていることを実感できました」。入学後に自己ベストも大きく更新し「三浦さんと練習できた期間で、自分自身の3000メートル障害に対する見方が変わりました。大きなきっかけをいただけた」と感謝した。 常に自身に厳しく、課題を挙げ続ける村尾。今後は「タイムは出てきていますが、今日もラストは足が残っていなかったり、最後に行ききれなかった部分がありました。そもそもの走力も足りない」と5000メートルや1万メートルでも結果を残すことが今季の一つのターゲットだ。「三浦さんにも、そういった強さがある。自分もつけていくべき力だと思っています」。三浦の後を継ぐ順大の“サンショー”エースが今シーズン、さらなる進化を遂げる。
報知新聞社