たいまつ掲げた鬼を追い払い、無病息災祈る 島田・智満寺で奇祭 読経や太鼓響く
島田市千葉の千葉山智満寺で7日夜、400年以上の歴史を持つとされる奇祭「鬼払い」が開かれた。同寺で元日から7日まで続く法要「修正会（しゅしょうえ）」を締めくくる儀式で、鬼を追い払い、参拝者らは1年の無病息災を祈った。 本堂に導師の読経が響く中、参拝者は厄よけの法印を受けた。突然明かりが消え暗闇が広がると、太鼓が激しく鳴り響き赤、青、白の3匹の鬼がたいまつを手に現れた。鬼たちは暴れようとするものの、やがて読経によって力尽き、本堂の外へ出てたいまつを投げ捨て退散した。 鬼たちが投げ捨てたたいまつの燃え残りは魔よけになるとされ、参拝者たちが持ち帰った。
静岡新聞社
