ワールド王座の調印式を行った中野たむ（左）と上谷沙弥

　女子プロレスのスターダム「ジャパンキャンピングカーショー2025 presents STARDOM DREAM QUEENDOM 2024」（12月29日、東京・両国国技館）の各タイトル戦の調印式、カード発表が１７日、都内で行われた。Ｖ３防衛を狙うワールド王者・中野たむ、挑戦者の上谷沙弥は互いに頭部にダメージを与え、因縁が一層深まった。 【写真】顔面がケーキまみれになり茫然自失の中野たむ 　王者・たむが先に仕掛けた。壇上にケーキ、チキン、ワインを用意し、かつて自身がプロデュースしたアイドルユニット「スターダム★アイドルズ」時代を引き合いに出し、「昔いっしょにご飯食べたよね。あの時のこと思い出したかった」と上谷に言葉を向けた。 　上谷は「６年前ね。アイドル活動で一緒になって、『たむさんたむさん』と言っていた、そんな時もありましたね」と応じつつ、「お前さあ、もう限界じゃない？体もボロボロで、前哨戦も刺激がない。赤いベルトがかすんで見える。もう終わってるんじゃない？しかもコイツ〝宇宙一かわいいアイドルレスラー〟と言っているけど、どう見てもブサイクだよ。その赤いベルトとともにアンタの肩の荷を下ろしてあげる」と毒ガスを吐き、宣戦布告した。 　上谷の挑発に王者は「きょうはもう少しまともなことを言ってくれると思っていた。がっかりだよ。あなたは全部が中途半端であさはか」と落胆。上谷とともに終了したユニット、クイーンズ・クエストやヒール転向を挙げて批判。逆上した上谷に振りかざされたワイン瓶らしきものを、奪い返して相手の頭部を殴打。粉々になった残骸を横にうずくまる上谷に「あんたの人生が狂ったのは、たむがプロレスに引き入れたことが間違いだった。二度とよみがえらないように、あなたの翼へし折ってやる！」と言い放った。 　上谷もこのままでは終われない。クリスマスケーキを手にすると王者の顔面に押しつけ、「これで宇宙一かわいくなったね」と捨てゼリフを吐いて退場。大一番を前に、因縁がさらに深まった。 （よろず～ニュース・山本 鋼平）