マーベル新作「アガサ」 米トレンド1位 魔女団が“即席バンド”結成 熱唱シーンに反響「魔女にもグラミー賞が必要だ」
“稀代のヴィラン”アガサ・ハークネス(キャスリン・ハーン)が主人公のマーベル最新ドラマ「アガサ・オール・アロング」の第4話が、10月3日に配信された。真の“緑の魔女”の登場や凸凹魔女団の活躍ぶり、熱唱シーンにも注目が集まり、アメリカでは「#AgathaAllAlong」がX(旧Twitter)のトレンドランキング1位に入るなど、大きな反響を集めた。(以下、ネタバレを含みます) 【写真】第4話ではどこぞのロックバンドのような衣装に…各話の変化する衣装にも注目が集まる ■魔女団の旅は試練が続く ドラマ「アガサ・オール・アロング」は、“最強の魔女”アガサがワンダ・マキシモフ(エリザベス・オルセン)に魔力と記憶を奪われてから3年後から始まる物語。アガサといえば、最強の魔術を誇るだけでなく、挑発と裏切りが大好きで、緻密な裏工作で見る者全てを欺くという危険極まりないキャラクター。初登場した「ワンダヴィジョン」(2021年)では、あと一歩のところでスカーレット・ウィッチことワンダに敗北し、力を奪われ、記憶を失ってしまい、本作ではアガサが返り咲きを狙い、強大な力を得られるという“魔女の道”へ挑む。 前回の第3話「試練が待ち受ける長き旅路」から、いよいよ魔女団による冒険が始まった。ここでリリア・コルデルー(パティ・ルポーン)が予言する。「恐れに打ち勝たなければならない」と。ワインを飲んで顔が腫れたり、みんなで手分けして材料を集めて解毒剤を作ったり、ギスギスした状態で始まった冒険だが、どことなく連帯感は出てきたのかもしれない。謎めいた館に閉じ込められていたアガサたちだったが、屋内に水が流れ込む中で、オーブンが出口だと分かり、そこに飛び込んだ。無事に“道”に戻ることができたが、“緑の魔女”として連れて来られたミセス・ハートことシャロン・デイヴィス(デブラ・ジョー・ラップ)が死んでしまう。 そして10月3日に配信された第4話「届けこの歌 遥かなるあんたに」へと続く。ここで真の“緑の魔女”を召喚するわけだが、それはヴィダル連邦捜査官もとい、リオ・ヴィダル(オーブリー・プラザ)のことだった。たぶん、リリアの予言にも最初からシャロンではなくヴィダルの名前が書かれていたのだと思うが、“ティーン”こと謎の少年(ジョー・ロック)が確認しようしたときにアガサがその紙を食べてしまったので、よっぽど仲間にしたくなかったのだろう。それでも、これで本来の魔女団のメンバーが集まったということだろう。 ■「魔女の道のバラッド」を即席バンドで歌うことに 何かと揉め事が絶えない魔女たち。ティーンがレコードをかけて落ち着かせようと思ったのだろうが、「魔女の道のバラッド」は逆回転で再生されてしまい、呪いがかかってしまう。「魔女の道のバラッド」をちゃんと歌うことで試練を乗り越えられると考えたアガサだが、アガサ自身がレコードプレーヤーごと壊してしまい、レコードはもう再生できない。ということで、即席でバンドを組んで歌うことにした。演奏中、魔物が邪魔しようとしたり、ティーンの腹部にガラス片が刺さってしまったり、ピンチは続くが、歌うことを続け、なんとか乗り切った。 第4話まで物語が進んだところで気になるのは、アガサとヴィダルの関係性。古い付き合いのようだが、恋人関係なのか、ただ仲が良かったのか、逆に犬猿の仲だったのか、まだどうとでも取れそうだが、果たして。そしてアガサのことを知っていて、アガサを“魔女の道”へと導くきっかけを作ったティーンの正体についても。ヴィダルが「あなたの子どもではない」とアガサに告げていたが、では誰なのだろうか。 SNS上には今作のストーリーに対して「みんなの絆がだんだん深まっていくのがいいね」「ヴィダルの正体がちょっと見えたような気がした。大物ヴィランなのかな?」「第4話は、アリスに危うく泣かされそうになった」といった声が。また、バンドでの熱唱シーンに「『魔女の道のバラッド』が重要なのは分かった。各エピソードのタイトルがこの曲の歌詞から取られてるよね」「バンドアレンジ最高!」「即席バンド良かったよ」「歌のシーン良かったね」「魔女にもグラミー賞が必要だ」と、国内外からさまざまなコメントが寄せられている。 ストーリー的にはやはりまだまだ謎な部分が多く、次回、折り返しとなる第5話でどんな進展があるのか楽しみだ。 「アガサ・オール・アロング」は、毎週木曜に1話ずつディズニープラスで独占配信中。 ◆文=田中隆信