ECB金利、来年前半に中立水準到達も=フィンランド中銀総裁
[フランクフルト 12日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)理事会メンバーのレーン・フィンランド中銀総裁は12日、ECBは利下げを進め、主要政策金利の預金金利は来年前半にも中立水準まで低下する可能性があるとの見方を示した。 ロンドンでの会議で「金利の方向は明確だ」と述べた上で、「利下げのスピードと範囲は、インフレ見通し、基調インフレの動向、金融政策の波及度合いという3つの要因に対する各会合での総合的な評価によって決まる」と説明した。 預金金利を現在の3.25%から引き下げ、冬の終わりから春の初めにかけて中立的な水準になるとの見通しを示した。 「現在の市場データと単純な計算によると、2025年の春から冬にかけて引き締め的な領域から脱するようだ」とし、「これはあくまで個人的な見解であり約束ではない」と語った。 フィンランド中銀は中立金利をインフレ調整後の実質ベースで0.2─0.8%と見積もっており、インフレ率が2%なら預金金利は2.2─2.8%となると指摘した。