小池都知事定例会見12月22日(全文1)都民ファーストでつくる「新しい東京」
4カ年間の政策展開
特徴の1点目が、4カ年間の政策展開でございますが、セーフシティ、ダイバーシティ、そしてスマートシティ。この「3つのシティ」を実現して、「新しい東京」をつくるというものでございます。このプランでは東京都、長期ビジョンの取り組みをさらに進化、加速させます。そして都民ファーストの視点でもって大義ある政策を、都民の共感を得ながら、積極的かつ計画的に展開をしていくというものであります。 そしてこのプランの中に掲げました幅広い政策を着実に実施していくために、長期ビジョンで掲げました政策目標を約500まで拡大をいたしました。それまで360項目でありましたけれど、よりきめの細かいテーマをということで、500にまで拡張いたしました。それから事業費でありますけれども、29年度におきましては、1兆4200億円。そして4カ年で5兆6100億円を計画事業費として計上すること、計算したところでございます。具体的な政策目標、取り組みは後ほど、ご紹介をいたします。
東京の成長戦略の方向性
2点目の特徴でございますけれども、東京の成長戦略の方向性でございます。2020年、東京オリンピック・パラリンピック。この成功を東京、ひいては日本全体が飛躍を遂げる絶好の機会と、これはチャンスだというふうに捉えまして、2020年以降の持続可能な東京の成長につなげていく。このことが大変重要でございます。そこで、4つのチャレンジと5つの戦略。これを書いてみました。「Challenge4」、「Strategy5」ということでございまして、基本は東京が世界で1番なんだ。そして世界、先導に立って挑戦していく。誰かのあとを追っていくというよりも、その先頭を切っていきましょうということ。その意気込みを示したものでございます。 まずChallenge4でございますけれども、4つ項目がございます。それは都内のGDPを120兆円へと。現在は約95兆円となっております。これは世界で何位かな。ちょっと忘れました。それで、それを120兆円にまで伸ばしていく。これはまさしくアベノミクスからすれば、600兆円目指しているというのであるならば、東京が元気になると。この戦略に従って120兆円にまでGDPを東京1つで伸ばしていくとなりますと、これはまさしくプラスの効果になろうかと思います。 で、それを支えるのがいくつかありますけれども、次が外国人の旅行者数、インバウンドですね。約2500万人。現在は1189万人というのが最新の数字でありますけれども、それを2020年、2500万人まで増やしていこうというものであります。それから都民の生活満足度という調査がございますけれども、これが今54%。これを70%にまで引き上げたいと思います。それから森ビルの世界の都市ランキングというのがありますが、本年は4位から、パリを抜いて3位にまで上がっております。これを1位を目指そうじゃないか。その上は何があるかといったら、ロンドン、ニューヨークがあります。その次が今、3位が東京ということでございますので、これを1位を目指しますということであります。