【偏差値33からの逆転中学受験】自業自得ってこういうこと? 嘘とサボりが僕を追いつめた。「時間泥棒」だった自分にダメ出し
成績が伸びないのは、先生のせい!?
今紹介した嘘以上に、恥ずかしいことをやっていた。 僕の通っていた塾では、困ったことや分からないことがあれば、いつでも先生や大学生に質問できる学習サポート環境が整っていた。しかし、僕はそれを悪用して、わざと分かっている問題を分からないふりをして聞いていた。何でそんなことをしていたかというと、質問をすることで「勉強に意欲的だと思われたい」「先生から注目されたい」「日頃からコミュニケーションをとって仲よくなっておきたい」とか、そんな理由があったからだ。要するに自習時間を無駄にしていた。 今になって考えれば、先生や本当に勉強したいと思っている生徒の邪魔をしていたように思う。言ってみれば、「時間泥棒」のようなことをしていた。 自分でもあきれてしまうことが他にもある。入塾テストのときは難問が解けて「成績が伸びる可能性がある」と言われたのに、一番下のクラスからはなかなか抜け出せない。僕は僕なりに努力しているのに、その原因は先生の教え方が悪いからだと思っていた。 そう思う理由としては、一番上のクラスは塾長を始めベテランの先生たちが教えてくれる。だけど、一番下のクラスは毎週のように先生がかわり、時にはバイトの大学生が教えることもあった。(こんなんじゃ成績が伸びるわけないよなぁ)なんて思っていた。 その実を言うと、僕も含め、一番下のクラスにいる生徒は、宿題をやらない、算数の途中式も書かない、小テストで間違ったところも復習しないまま放置。ただただ面倒くさいというだけで、塾から指導を受けている勉強法は無視して、自分勝手なやり方で勉強しているフリをしていた。宿題は、いつも答えを見て写していた。要するに手を抜いて、いい加減な勉強をしていた。今から考えれば、成績なんて伸びるわけがない。 そんないい加減なやり方をしているのに、教えてくれていた先生の責任だと思っていた。なんとも愚かな話だ。母には悪いけど、あの時期は、「塾代をドブに捨てていた」と言われても仕方がないだろう。 今になって思うけど、嘘をついたり楽をしたりしても、結局は自分のためにならない。これを読んでくれている小学生の皆さんには、僕のような失敗はしてほしくない。嘘やサボり、手抜きからは、何も得るものなんてないから…。 さらに、僕は人によって態度を変えるズルいやつでもあった。怖い先生、厳しい先生の授業では真面目をよそおい大人しくしているくせに、優しくて甘い先生のときには周りの友だちとぺちゃくちゃとしゃべってばかりいた。自分を甘やかしても、結局全部自分に返ってくることは身にしみてわかった。塾の先生たちには、本当に迷惑をかけてしまったと深く反省をしている。 自分の過去を思い返してみると、周りの人たちから「こいつは伸びないな」と判断されてしまうと、あきらめられてしまうことも学びました。
今回の「僕の逆転 中学受験」の学びと反省
● 嘘をついても結局はバレてしまい、自分を苦しめるだけ。小さな嘘が積み重なれば、周囲との信頼関係は壊れる。 ● 成績が伸びない原因を他人(先生)のせいにしていたが、実際は自分の努力不足や不真面目さが問題だった。 ● 周囲の人からの信頼を失い「伸びない」と判断されてしまうと、そこから挽回するのは非常に難しくなる。
執筆/清宮翔太