セミナー受講後、学びをすぐに実践する派? 吟味する派? 聴いて満足しちゃう派? 成果をあげる「セミナー」「勉強会」の参加法
ECのノウハウ、トレンドなどを把握する場の「セミナー」「勉強会」。読者の皆さんは、自分事として聴講していますか? ただ会社へ報告するためのメモ取りに終始していませんか? 聴講した後、得たことをすぐに実践へと移していますか? 聴講したことに満足してそれで終えていませんか? 「セミナー」「勉強会」は心構えや態度次第で“有益な場”になるのか、それともただ“場に参加しただけ”で終わってしまうのか、大きな差がでます。“時間も余裕も”なかったEC責任者時代に意識していたこと、部下にも伝えていたことをまとめてみました。
EC責任者として「セミナー」「勉強会」への参加に関して意識していたこと
結論からお伝えすると、 1. 情報は全部持って帰らない。“明日できること”という意識を持って、必要な分だけを整理する 2. 聴講後・参加後には、今日もしくは明日やることが決まっている状態にする 3. インプットしている情報は、会場内ですぐ共有、もしくは実行に移す 実はこれ、「当たり前のことでしょ」と思われるかもしれません。でも、なかなか実践できていない方が圧倒的に多いと感じています。 僕は独立した現在も「セミナー」「勉強会」に参加することがありますし、登壇することもあります。多くの参加者に共通するのが、「メモ取り」に終始し、それで満足してしまっているということ。 「私、僕は該当する!」と思った方は、まず意識から変えてみましょう。僕は講演1セッションを聴いて、持ち帰れるモノ(自社で実践できること)は1~2つで十分だと思っています。まずはそこからスタートしてみませんか?
メモの取り方と重要視したこと
僕ももちろんメモを取ります。ただ、最初から最後まで、板書のように内容を随時メモ取りはしません。重要なところ、キーセンテンス、知らないワード、面白い考え方などは必ずメモを取るようにしています。 理由はただ1つ。「セミナー」「勉強会」終了後、板書のようなメモを見返して復習する時間がないから。後日、きちんと板書のようなメモをを見返して復習、自分事に落とし込む時間の余裕があれば、全内容のメモ取りも良いでしょう。 「セミナー」「勉強会」に参加した証明として、会社にレポートを提出しなければならない読者の方もいるでしょう。そのような会社のルールであれば、全内容をメモ取りする必要はありますが。 ちなみに、僕がEC責任者だった会社では、出席者へレポートの提出は必須でしたが、全内容をメモ取りしたようなレポートは求めませんでした。板書のようなレポートの内容は確認もしませんし、興味もありません。なので、そのようなレポートを求めなかったのです。 求めたのはただ1つ。「何が自社で活用できそうか」というポイントだけです。 スピーカーのどんな話しにピンときて、今後のビジネスに役立てることができるのか? どんなことをすれば施策の成功率が高まるのか? など、講演を聴いて、出席者が「何を考えて」「何を学んだのか」しかチェックしていませんでした。 ちなみに、なぜそのようなことを出席者に求めたのか? それは、僕自身が「セミナー」「勉強会」に参加していないため、板書のようなレポートを見ても、講演者の熱量、伝えたいことがわからないからです。 なので、参加者が講演を聴きながら何を考えて、所属している会社、組織を通じて聴いたポイントをどう進化、昇華させるのか? ということを出席者に求めました。