「安い時に比べたら3倍くらいに…」おでん屋から悲鳴 “主役の種”も“変わり種”にも値上げの波が 危惧するのは値上げによる「客離れ」
値上げの波は寒い季節の“定番料理”にも及んでいます。それが「おでん」です。 野菜やタマゴの値段が上がる中、青森県八戸市の専門店の店主は、主力商品のダイコンの仕入れ値は「安い時の3倍」と厳しい経営環境を話します。 【グラフを見る】ダイコンの食品価格動向調査 ■「みんな高いな…」おでんにも値上がりの波 冬が到来した青森県。寒くなるにつれて、スーパーでは練り物など「おでんの具材」の種類が増えてきています。 板柳町の「いとく板柳店」ではコーナーが設置されていますが、ちくわなどの練り物は、2023年に比べて1割程度値上がりしたということです。 利用客 「ちくわとか(価格が)上がっていますよね」 「こんにゃく、それからちくわとか。みんな高いなと思ってる」 「あまり高い物は買わずに安売りのものだけ買うようにしていました」 値上げは「おでん」に欠かせない“あの野菜”にも及んでいます。 ■おでんの「主役」が高値傾向 店では価格設定に工夫 農林水産省の価格調査では、おでんの主役「ダイコン」は調査が始まった10月7日の週から平年よりも高い価格が続き、最新の調査では平年の145%の価格で推移しています。 店では、弁当などを2割値上げすることによって、一部の野菜は市場価格に比べ2割ほど抑え、手に取りやすくなるよう工夫しています。 いとく板柳店 大森陽平 店長 「トータルでお買い物をしていただいたときに、安いイメージにならないかなという考えを持ちながら、価格設定をしています」 この影響を大きく受けるのが専門店です。八戸市の「れんさ街」で2008年から店を構える「おでん屋 柳堂」の店主・柳沢康弘さんは、繁忙期を迎えるなかで材料の値上がりに頭を悩ませています。 ■「安い時に比べたら3倍くらいに…」値上げに踏み切らざるを得ない状況 「おでん屋 柳堂」店主・柳沢康弘さん 「特にダイコンとかは上がってますね。それとうちでは変わり種でトマトもありますが、トマトもすごい上がっていて厳しいです。(仕入れ値が)安い時に比べたら3倍くらいにはなってますね」
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