シニア賞金王・宮本勝昌が2戦連続50位以下から初日首位発進 「いい時もあれば悪い時もある、それが人生(笑)」
<スターツシニア 初日◇14日◇スターツ笠間ゴルフ倶楽部(茨城県)◇7038ヤード・パー72> 見るだけで参考になる! 宮本勝昌の飛ばせる”ゆったり”スイング【動画】 国内シニアツアー3戦目の初日が行われ、昨年のシニア賞金王・宮本勝昌が6バーディ・ボギーなしの「66」で回り単独首位発進を決めた。1打差の2位に崔虎星(韓国)、兼本貴司、下山直樹が並び、2打差の5位タイには山下和宏、手嶋多一、増田伸洋、立山光広の4人がつけている。前戦でシニア初Vを遂げた片山晋呉は14位タイで滑り出した。 「スコアは良かった。申し分ないです」と今季ベストスコアに笑顔を見せた宮本。スコアカードだけを見れば手放しで喜べるが、内容には納得がいっていない。「ショットが思ったよりも右に出るんです。先週までは感触がよくて、練習場ではうまくいくのに試合になるとうまくいかない…。模索しながらやっているんですけど、イマイチつかめない」と表情を曇らせる。 この日の“主役”はパッティングだ。「イメージしているより(グリーンの)スピードは出ていなかったけど、微調整できましたね」とバーディ量産には胸を張る。「(グリーンの)スピード感が合わない時ってラインと合わないので入る確率は下がる、いかにイメージとスピードを合わせるかという作業を初日に作っておくのが大事だと思いました」と残り2日間につながるラウンドとなった。 シニア2年目の昨年は11試合に出場して3勝を含むトップ10入りは10回。ワーストが20位タイと圧倒的な強さを見せて頂点に立った。しかし、今季は初戦が53位タイ、米シニアメジャーの「全米プロシニア」の39位を挟んで、2戦目が62位タイに甘んじている。 「昨年がうまくいきすぎたので…昨年は昨年かなと思っていますしが、自分では気にしていないですけど。ただ回りの方は期待してくれていたと思うので、初戦、2戦目とがっかりさせてしまったと思います。それも含めて応援してくれるとありがたいです。いい時もあるし、悪いときもあるし、それが人生かな(笑)」。プロ生活29年目、今年もレギュラーツアーに参戦する百戦錬磨のレジェンドに焦りはない。ここからが賞金王の本領発揮だ。
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