病気が隠れている場合も!? 猫のストレスサインを専門家に聞いた
病気が隠れていることも
猫の食欲が落ちているときは、口内炎や糖尿病、ウイルス感染症などの疑いもあります。 ・口内炎 口内に炎症が起きる病気。ストレスで免疫力が下がり、感染症になることで発症する場合も。炎症の痛みから食欲が減ることもあるため、ストレスサインと見分けるのは難しいですが、口内炎の場合は口臭などの症状も見られます。 ・糖尿病 インスリンの働きが悪くなることで血糖値が上がり、臓器に障害が起きる病気。ストレスが直接の発症原因にはなりませんが、長期的なストレスはインスリンの働きを悪化させ、食欲減退を引き起こすことも。 ・ウイルス感染症 猫カリシウイルス感染症や猫白血病ウイルス感染症などは、食欲が落ちることも多い病気。ストレスサインの場合とは異なり、発熱や鼻水などの症状が見られることもあります。
物陰に隠れる
猫は身の危険を感じると、本能的に安全な場所に姿を隠します。室内で暮らす猫の場合、家具の裏や上、ベッドやソファの下などに体を小さくして隠れるでしょう。ストレス要因に心当たりがない場合は、体調が悪く触れてほしくないなど、病気の可能性も考えられます。 《こんな猫は要注意》 過去にストレスを感じた出来事を学習している成猫やシニア猫は、刺激に敏感です。このサインが出やすい傾向に。
安眠できていない
1日約16時間眠るといわれる猫ですが、眠るような体勢で目を開けていたり、耳を動かしたりする様子が頻繁に見られたら、安眠できていない状態と考えられます。危険を感じたときにすぐに体を動かせるような緊張状態が続くことは、たとえ危険が及ばないとしても猫にとってはストレスに。 猫は心や体の不調を隠そうとするため、愛猫のストレスに気付いていない飼い主さんも多いのだとか。日ごろからよく愛猫をよく観察し、気になる様子が見られたときは獣医師に相談しましょう。 お話を伺った先生/小野寺温先生(帝京科学大学講師 愛玩動物看護師) 参考/「ねこのきもち」2024年9月号『気付けるのは飼い主さんだけだから。不調につながる 猫のストレスサインって? 』 文/長谷部サチ ※記事と写真に関連性がない場合もあります。
ねこのきもちWeb編集室