子供にイラッとしたとき救われる言葉集 23年間現場にいた元教師語る【テレビ寺子屋】
◆親も子供も冷静になる言葉
『「どうして」を「どうしたら」に変えよう 「どうしてけんかするの?」→「どうしたら仲良くできるかな?」 「どうして片づけないの?」→「どうしたら片付くかな?」 「どうして忘れるの?」→「どうしたら忘れないかな?」』 親は子供を叱る時に「どうして?」「なんで?」と、疑問形で言ってしまいがちです。子供のしょうもない姿を見てイラッとさせられ、その不満を解消するために疑問形にして相手を問い詰めることで、留飲を下げているのです。 本当は理由を聞きたいわけではなく、相手をやり込めるための言葉なのです。責められている感じがして子供も冷静に考えられないので、「どうしたら?」に変えてみましょう。
◆自分へ贈る言葉
『結果を求めず 人と比べず 自分にできることを 楽しみながら 感謝しながら行えば それでいい』 「結果を求めず」というのが大事です。親は自分が「ダイエットするぞ」「資格を取るぞ」と頑張り、苦しければ途中でブレーキをかけることができます。 でも、子育てや教育で結果を出すのは子供ですから、「ダメでしょ!」「こうしないと!」と言ってしまうと、子供がどれだけ苦しいかということが分からずにブレーキが効かなくなってしまいます。 「人事を尽くして天命を待つ」という言葉があります。結果を求めないと決めたからには、あとは子供のために環境を整えたり工夫したりできる、そのこと自体を親として楽しみ、感謝しながら行い、過ごしていけたらいいですね。 親野智可等:1958年静岡県生まれ。公立小学校で23年間教師を務める。教育現場で親が子供に与える影響の大きさを痛感。教師としての経験と知識を子育てに役立ててもらいたいとメールマガジン「親力で決まる子供の将来」を発刊し、評判となる。 ※この記事は6月30日にテレビ静岡で放送された「テレビ寺子屋」をもとにしています。
テレビ静岡